米SEC、ボルカールール最終案を承認
[ワシントン 10日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は10日、銀行の自己勘定取引を規制する「ボルカールール」の最終案を承認した。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0JP36S20131210
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このボルカールール制定の背景には、ロンドンの鯨と呼ばれたJPモルガンの巨額損失と相場操縦が深くかかわっています。
◆ロンドンの鯨事件
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304134704579140504086651562.html
◆ボルカールールの背景
http://jp.reuters.com/article/JPbusinessmarket/idJPTJE9B901920131210
-背景には、「ロンドンの鯨」事件と呼ばれるJPモルガン・チェース(JPM.N: 株価 , 企業情報 , レポート )のデリバティブ巨額損失のような問題の再発を防ぐ狙いがある。-
JPモルガンはロンドンの鯨事件で65億ドルの損失を出し、9.2億ドルの制裁金で司法当局と和解しました。
JPモルガンはこの他にも、世界金融危機の発端となったサブプライム問題において、住宅ローン関連証券の品質を実際よりも良好と恒常的に見せかけて投資家に販売していたとして、130億ドルの制裁金を課されています。
この巨額の制裁金の話が出始めた頃、日本の株価指数先物市場でビッグプレーヤーだったJPモルガンは突如建て玉をブン投げ、ポジションを解消しました。
(関連記事:来週(9/2~)の展望:参考記事-シリア情勢とJPモルガンの変調 )
その後は細々としか取引をしていませんでしたが、12月10日に突如日経225先物10000枚以上の買いで復帰。翌12月11日も18000枚程度買い建てており、あっというまに従来のポジションを復活させました。
数秒に一枚ずつ買ってる計算になりますね。
制裁金の話が出ると取引をしなくなり、甘い規制に終わったボルカールールの制定が承認されると取引復活。
制裁金と日経225先物取引の関係は定かではありませんが、タイミングは合っています。
JPモルガンは一連の巨額の制裁金引き当てで赤字に転落しており、ボルカールールがきつめの規制になると損失が取り返せなくなるので、それまで取引を控えていたのかもしれないなという気もします。
真相はわかりませんが、どちらにせよおとなしくしている気が無いことだけは確かなようです。
12月の日経225先物のSQ清算値は15303.19円。
前日のシカゴの終値より200円以上低いという異常事態でした。
何かよくわからない、大きな思惑が働いているようにも思えます。
ちなみにSQの清算値を結んだ長期チャートは以下の通りです。
超えて行ければ数十年ぶりの大バブルですが、超えられなければこのあたりが頂点。
大きな分岐点に来ています。
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