先週の日経平均は反落。
週半ばまで冴えない動きが続いていたものの、木曜日のECBの利下げと米GDPの大幅な上昇で市場は急変しました。
為替はドル高に振れましたが、米GDP上昇の内容が在庫の増加であることがわかると米株は急速に値を崩し、翌日金曜日の日本株もその影響を受けて急落。
14000円は割り込まずに死守しましたが、14100円には届かず終了。
ザラ場ベースでは半年間継続していた持合相場を下に抜ける場面もありました。
(関連記事:11月相場とアベノミクスの行方 )
先週のNYダウは5週続伸。
米政府機関シャットダウンの影響が懸念された経済指標もほとんど影響は見られず堅調に推移したことや、ECBの利下げによる欧州市場の堅調もあり、週末のNYダウは終値ベースでの史上最高値を更新して取引を終えました。
GDPの数字は強かったものの内容が悪いということで木曜日には急落しましたが、金曜に発表された雇用統計は強い数字と成ったことからふたたび上昇。木曜の値下がりを上回る大きさで回復を見せました。
先週の指標と来週のスケジュール
来週はそれほど大きな指標はありません。
12日まで中国では三中全会が開催され、ここで中国の経済政策の大枠が決定されます。
これまでたびたび金融引き締め観測が出ている中国が今後どのようなスタンスを取るのかが注目されます。
また、13日にはバーナンキFRB議長の講演が予定されているほか、14日には上院委員会で次期FRB議長に指名されたイエレン氏の公聴会が開催されます。
最近の経済指標の強い数字を受けて量的緩和縮小のタイミングなど金融政策の見通しについて何らかの示唆があるのかどうか。これも要注目です。
13日からは米財政協議も再開されます。
米株市場の急落を受けて、先週末の日本株市場は冴えない取引終了となりました。
しかしながらSQは下に離れた幻のSQとなっており、また日経平均も14000円割れは回避したことから底堅さを感じます。
加えて金曜日の米株市場は前日の急落を取り戻す上昇となっており、週明けの日本株市場も大きなギャップアップで始まりそうです。
金曜日の下落で、ザラ場ベースではここ半年の三角持合を下離れたばかりであり、テクニカルとしてはあまりいい状況ではありません。
しかしながら季節的には11月も半ばとなってきており、そろそろ年末相場がスタートしてもおかしくない時期でもあります。
(関連記事:年末相場はいつから?
)
週明け月曜日の寄り付きは大幅に上昇し、25日線の手前となりそうですが、再び押し戻されてしまうのか。
それとも上抜いて年末相場の号砲となるのか。
期待も含めて週初から注目していきたいと思います。
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