だいぶ寒くなってきましたね。
コートを羽織る人もちらほら見かけるようになりました。
11月後半になればアメリカでは感謝祭。そして本格的なクリスマスシーズンを迎えます。
株式相場の世界では年末相場という言葉があります。
毎年この時期から年末年始まで、株は上がりやすいとされています。
実際1ヶ月のパフォーマンスでは、11月に買って12月に売ると最も効率がよいようです。
上記はYahoo!Financeで遡れる1988年以降の日経平均を用いて、22日間のパフォーマンスを測定したものです。
買ってから22営業日(約一ヶ月)後に売るという単純な作業を繰り返した場合、「11月に買って12月に売る」というのが最もパフォーマンスが良いという結果になりました。
ちなみに最もパフォーマンスが悪いのは「7月に買って8月に売る」です。
やっぱりお盆の夏枯れ低迷が原因でしょうか。
なぜ年末は株が上がりやすいのか?
需給的なことが言われますが、実際のところはわかりません。
ただ、毎年経験するように、この時期はいつも忙しいです。
年末年始のあいさつ回りに加えて、クリスマスやお正月、忘年会などのイベント。
いつもより2-3割り増しの忙しさで、睡眠時間の確保が難しいという経験はみなさんお持ちではないでしょうか?
忙しいということはそれだけ行動量が多くなる。
消費が増えて経済が活性化するということなのかもしれません。
あるいは単に「年末相場が来る」とみんなが思い込んでいるから上がるという事かもしれませんね。
理由がわからないときは統計の出番です笑
過去の年末相場のパフォーマンス
バブル後の年末相場を調べてみると、以下のようになっています。
各年の年末相場(底値から12月最終日まで)のパフォーマンスです。
日付の色は年末相場の期間の長短を表していて、緑は短い、黄色は普通、オレンジは長い。
上昇率の色は緑が小さい、黄色は普通、オレンジは大きい。
灰色は明確な年末相場が来なかった年です。
1996年-1998年は不良債権問題、アジア通貨危機の期間ですね。
厳しい相場月だったことがうかがえます。
2000年はITバブルの崩壊がありました。
2002年は大底の2003年に向かう低迷期。
2011年は東北大震災がありました。
祭典自粛の影響もあったのかもしれません。
こうしてみると、相場低迷期には年末相場も来ていない事がわかりますね。
さて、今年はどうなるのでしょうか?
今年の年末相場はいつから?
今年は相場低迷期でもないことから、年末相場は期待していいと思います。
最も多いパターンは11月後半からスタートすることが多いのですが、11月前半からスタートしている年もあります。
折りしも週末金曜日の日経平均は米株安の影響で安値をつけたところです。
14000円を割ることなく反転し、底堅さを見せました。
そして欧米市場は大幅な上昇。
金曜日を基点として年末相場が始まってもよさそうな地合いですが、テクニカル的に見ると合理的な疑念が残ります。
日本株は5/23以降、半年近く三角持合を続けています。
(関連記事:11月相場とアベノミクスの行方 )
そしてここ2週間は三角持合の上辺14652円にも到達せず、週末金曜日の下落は三角持合の下辺を下抜けた感があります。
テクニカル的には調整の色合いが強いです。
でもまあテクニカルは100%ではありません。
ECBのサプライズな利下げもありました。
もうあと2週間もすればボージョレヌーボーの解禁日。
クリスマスソングが流れてきます。
歌舞伎座では仮名手本忠臣蔵が上演されます。
technoteも見に行きます。初桟敷楽しみ~o(〃^▽^〃)o
月曜の株価は大幅高でスタートしそうですが、年末相場の号砲となるのかどうか。
テクニカル的にはまだですが、心情的には期待したいと思っています。