先週も日本株は下げ止まらず、日経平均は週末に最安値12548円をつけています。
しかしそこから一時500円以上上昇するなど、反騰の兆しはあります。
もともと日経平均が25日移動平均から10%以上マイナス乖離することはあまりなく、2009年3月以降はほぼこの水準で反騰しています。
先週は-9%を超える水準で推移していたので、反騰は自然な成り行きかもしれません。
先週注目されていた雇用統計は、非農業部門雇用者数はやや良い数字、失業率はやや悪い数字と微妙なまだら模様でした。
この「微妙なまだら模様」は、実はマーケットにとってはベストシナリオです。
雇用の数字が良すぎれば金融緩和縮小観測が強まり、悪すぎればそのまま失望売りとなる、どちらに転んでも悪く捉えられる地合いでした。
そのどちらでもない中途半端な結果となり、下落に自信を深めていた売り方は買い戻さざるを得ない状況になりました。
夜間の日経平均先物は13300円まで戻す場面があり、週明けは反発で始まりそうです。
10-11日は日銀金融政策決定会合があり、相場急変を受けて黒田日銀がどのような手を打ってくるかが注目されます。
また本来それほど大きな指標ではありませんが、雇用に焦点が当たっているため、13日午前のオーストラリア雇用者数増減、夜のアメリカ失業保険申請件数では大きく振れるかもしれません。
週末はメジャーSQがあり、水準をめぐって乱高下する可能性もあります。
個人的には今日発表された中国の物価指数 が結構ショッキングな数字だと思っています。
中国の消費が冷えてきていることが鮮明になっています。
週明けのリバウンド相場では聞く耳を持たないでしょうが、中長期的には徐々に効いてくるかも知れません。
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