ドルが一時95円台に急落、FRBの緩和継続観測で=NY市場
[ニューヨーク 6日 ロイター] 6日のニューヨーク外為市場では、ドルが円とユーロに対して急落し、対円では一時95.96円と、4月半ば以来の安値を付けた。終盤は前日比2.1%安の96.98円。
7日発表される米雇用統計が弱い数字となり、米連邦準備理事会(FRB)が今後も資産買い入れプログラムを現在の規模に据え置くことになるとの観測が広がり、ドル売り材料となった。
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPTYE95507V20130606
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翌日の雇用統計が弱い数字になるとの観測でドルが売られたということだが、理由はそれだけではないと思われる。
株と同様に一方的に買われてきたドルが調整の局面であり、何も無い時間に下落が始まっていることから、市場参加者の動意が揃ってしまったのだろう。
日本株暴落以降比較的落ち着いていた為替市場だが、ここも暴落となってしまった。
債券、日本株、為替三市場とも動乱となってしまったことで日本株は支えを失い、厳しい環境となる。
日本株は現時点で下げすぎの兆候が出ているためリバウンドは十分予想されるが、市場のボラティリティが大きいままであれば、ただの買戻しで終わってしまうかもしれない。
ボラティリティが大きいのは金融相場の特徴であるが、これが持続的な上昇につながるにはやはり経済の成長が不可欠である。
経済がついてこなければ、金融危機第二弾となってしまう可能性がある。
金融政策それ自体は、市場にボラティリティを生み出すだけで何の効果も無い。
この先安定成長に向かえるかどうか、政策当局者にとっては綱渡りの局面となってくると思う。
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