米国で財政合意なければ13年に格下げに直面-ムーディーズ


5月20日(ブルームバーグ):米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、米議会予算局(CBO)が公表した最新の米財政収支予想は米国の信用力にプラスだが、2013年の米格下げを回避するためには、政策当局者が債務問題に対処する必要があると指摘した。CBOは米財政赤字が10年代後半に再び増加し始めると予想している。


http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MN49H36KLVRD01.html



ニュースを受けて昨日のドルは売られましたが、結局はドル高になると思います。

格下げで通貨高になるというのも妙な気がしますが、経験則から言えば、一旦狼狽売りで売られた後、通貨高になっていくことが多いです。


これはおそらく、リスクプレミアムの上乗せにより、金利上昇効果が後々効いてくるためではないかと思います。


格下げとは言っても米国債の現実的な返済可能性はほとんど揺らぎません。

債券は、返済されるか、されないか。

オールオアナッシングなので、ナッシングではないのに売られるということは、本来おかしな行動なはずなのです。

ましてA格内での1段階の格下げで、通貨の現実的な信頼度に影響が出るはずもありません。


しかしながら金利はオールオアナッシングではないので、リスクプレミアムはある程度付与されます。

つまり通貨の現実的な信頼度には影響が無いまま、金利だけ上がることになります。

これがB格であれば話は別ですが。


A格内の格下げで狼狽売りが出た場合には、その通貨は良い買い場になると思います。


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