少しづつ体調を戻しながら体力をつけていっていますが
なかなかパソコンに向かう事ができませんでした。

体力回復の為かお休みの午後に睡魔がもよおし、
まどろんでいるとTVからサイレンの音がしました。
震災から6年。既に7年目に入りました。

その当時の事は遠くはなれた場所にいる私でさえ、思い出すと
身の毛がよだちます。仕事でも復興に従事している中で
発生から約一ヵ月後、私が病気に倒れ休養を余儀なくされました。
空白の半年。復帰から日常生活ができるまでの長い道のり。

その為震災を思い出すと自分の病気の事が必ずセットで蘇ります。
一生治らない病気でも、できるだけ症状がでなければよいので
予兆を掴みうまく付き合いながら過ごしていますが
もう6年も経過していると言うことに何より驚きました。

確かに私の周りの状況はその頃と比べると公私ともに
ほぼ刷新されています。その当時関わっている部門から離れ
新しい部門に属していますが、もといた部門は
徐々に
解体の一途を辿っています。
勤務地も変わり、住まいも変わり、一緒に仕事をする人も
すっかり新たな顔ぶれとなっています。

そうして振り返ると6年は早いようで一昔前程に時間の
流れが進んでいるのかもしれませんね。

私自身、根本は何も変わっていないように思いますが
再発をしない為にできるだけ規則正しい生活をしたり
仕事の向き合い方を変えたりしていますから当時の自分から
見ると驚くような変化をしているのかもしれません。

一番違うのは、どちらの道を進むかの選択を迫られたときに
6年前までは舗装された道ではなく道なき荒れた道の方を
選んでいました。現在は体と相談してケモノ道を選ぶように
しています(笑)
いずれにしても舗装された道は選んでいませんが・・。

体が満足でなくても自分の選んだ道は進むことができます。
できる範囲でするだけなのです。
過去はフルマラソンをずっと短距離走ペースで走り続けるように
人生を駆けて来ましたが今はペース配分を考えながら進んで
います。ゆっくりだけれど、着実に進んでいるというには変わりなく。

実際に東北へ伺う機会は何度かありますが、復興の進み方に地域で
かなり差があると感じています。また、どうしても阪神淡路大震災と
比べてしまうと、どちらも大変で比べるものではないかもしれませんが
やはり津波は何もかも奪ってしまうということ、どれほど大きな力だった
かを、6年という時間から改めて実感をする次第なのです。

私も年齢には勝てませんし、若い頃のように無茶はできませんが
ひとつづつ、できることを積み重ねてまた10年の節目に自分が
歩いてきた道を振り返ってみようと思います。