今日は、少し気になる記事があったので引用させていただきます。
(長くなってしまいますが・・)
パウロ・コエーリョという世界的なベストセラーを出した著者は、
自身のブログに小話を掲載しています。
オリジナルはブラジルの昔話だそうですが、働くということを改めて
考えさせられる内容で全世界で多くの人に引用されています。
以下引用文です。
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「漁師とビジネスマン」
昔ブラジルの小さな村で、ひとりのビジネスマンが浜辺に腰を下ろしていた。
ひとりのブラジル人漁師が小さな船に乗り、少しの量の魚を捕って岸に戻ってくるのが見えた。
ビジネスマンは感心して、その漁師に尋ねた。
「それだけの魚を捕るのに、どれぐらい時間がかかるんですか?」
「そんなに長い時間はかからないよ」と漁師は答えた。
ビジネスマンは驚き、さらに漁師に質問をした。
「だったら、どうしてあなたはもっと長い時間海に出て、もっとたくさんの魚を捕らないんですか?」
「これだけあれば、家族を養うのに十分だからだよ」
「残りの時間はいったい何をしてるんですか?」
「そうだね、私はいつも朝早くに起きて、それで漁に行って魚を何匹か釣るんだよ。その後は家に帰って子どもたちと遊んで、午後には妻と一緒に昼寝をして、夕方には村の連中と酒を飲んでいるよ。夜通し、ギターを弾き歌い、踊るんだ。」
それを聞き、ビジネマンはその漁師にアドバイスを始めた。
「私は経営管理の博士号を取得しています。私はあなたを成功へと導く手助けができますよ。あなたは、これからはもっと長い時間海にいて、できるだけたくさんの魚を捕ってくるべきです。それで十分なお金が貯まったら、いまより大きい船を購入できます。そうすれば、もっと多くの魚が捕れます。そして、そのうち、もっと多くの船が買えるようになります。その後は、会社を設立して、缶詰工場を作り、販売ルートを開拓することもできるでしょう。やがて、あなたはこの小さな漁村からサンパウロへと移り住み、大きな本社ビルを置いて、支店を管理できるでしょう。」
「それで、その後は?」
ビジネスマンは腹を抱えて笑い、「その後、あなたは王様のような暮らしができますよ。頃合いをみて、株式上場すれば、あなたは大金持ちになるでしょう」
「それで、その後は?」
「そうすればもう忙しく働く必要はありません。引退をして小さな漁村に移り住んで、朝早くに漁に行って、少し魚を捕り、その後は家に帰って子どもたちと遊び、気持ちいい午後には奥さんと一緒に昼寝をして、夕方には村の連中と酒を飲み、夜通しギターを弾き歌い、踊るのです」
それを聞いた漁師は怪訝(けげん)な顔してビジネスマンに言った。
「それは、私がいまやっていることと何が違うのか」
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上記までが引用文です。
人は豊かな生活を送りたい為に長時間労働をする。格差がある場合は尚更。
生活に必要な最低限の暮らしから抜け出す為に、自分の時間を失って仕事をする。
それだけではなく、生活水準を上げる為のものを買ったり浪費をしてしまう。
そのことで更に働かなければならない。働けど働けど、豊かにならない。
この様子は回し車の中で走り続けているネズミのラットレースに見立てて
「ワーク・アンド・スペンド・サイクル」と呼んでいるそうです。
私がこのブログでは技術的特異点の話をしながら、祖母の家で暮らした
私の原点である「生きる=食べ物を口へ入れる」という本分を忘れないよう
過去〜現代〜未来と交錯しながら記事を書いていますが、誰もがこの
ラットレースの中に巻き込まれるとそれ(本分)を見失ってしまうのです。
働いてはいけないという話ではなく「働き方」という部分の視点。
私達は、何の為に働いているのか。何の為に生きているのか。
決して意味を見出すとか、生かされているというような話ではなく、
自身がしている選択が自分の心と一致していればいいのだけれど。
ただ、仕事が楽しいのならそれは良いと思います。やりがいがあって
仕事をしているほど幸せなことはありませんから。
また「暇」という時間が恐怖だからという人もいるかもしれません。
そして、ある程度お金がなければ生きれない環境なのも現実なのです。
でも、目の前にある分かりやすい「お金」に目がくらんでしまうことが
本来目的が見えなくなりラットレースを続けてしまう原因のように思います。
サザエさん一家は、お父さんと婿が働けば都心の一等地で7人家族が
十分豊かな暮らしができていた時代。
今は一人でも生きていくことが難しい時代。勤勉な日本人はいつの間にか
ラットレースに巻き込まれているのです。
何を重要視して日々を過ごしているのでしょうか。
時折、流されて回っていないのかを振り返ることも大切だと思います。
これからは、人工知能やロボットがますます仕事に介入してきます。
共存をしていくことになるでしょう。ただ、がむしゃらに働くのではなく
人は「人でなければできない分野」を目指すことがこれからの時代は
必要になってくるのかもしれませんね。
(長くなってしまいますが・・)
パウロ・コエーリョという世界的なベストセラーを出した著者は、
自身のブログに小話を掲載しています。
オリジナルはブラジルの昔話だそうですが、働くということを改めて
考えさせられる内容で全世界で多くの人に引用されています。
以下引用文です。
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「漁師とビジネスマン」
昔ブラジルの小さな村で、ひとりのビジネスマンが浜辺に腰を下ろしていた。
ひとりのブラジル人漁師が小さな船に乗り、少しの量の魚を捕って岸に戻ってくるのが見えた。
ビジネスマンは感心して、その漁師に尋ねた。
「それだけの魚を捕るのに、どれぐらい時間がかかるんですか?」
「そんなに長い時間はかからないよ」と漁師は答えた。
ビジネスマンは驚き、さらに漁師に質問をした。
「だったら、どうしてあなたはもっと長い時間海に出て、もっとたくさんの魚を捕らないんですか?」
「これだけあれば、家族を養うのに十分だからだよ」
「残りの時間はいったい何をしてるんですか?」
「そうだね、私はいつも朝早くに起きて、それで漁に行って魚を何匹か釣るんだよ。その後は家に帰って子どもたちと遊んで、午後には妻と一緒に昼寝をして、夕方には村の連中と酒を飲んでいるよ。夜通し、ギターを弾き歌い、踊るんだ。」
それを聞き、ビジネマンはその漁師にアドバイスを始めた。
「私は経営管理の博士号を取得しています。私はあなたを成功へと導く手助けができますよ。あなたは、これからはもっと長い時間海にいて、できるだけたくさんの魚を捕ってくるべきです。それで十分なお金が貯まったら、いまより大きい船を購入できます。そうすれば、もっと多くの魚が捕れます。そして、そのうち、もっと多くの船が買えるようになります。その後は、会社を設立して、缶詰工場を作り、販売ルートを開拓することもできるでしょう。やがて、あなたはこの小さな漁村からサンパウロへと移り住み、大きな本社ビルを置いて、支店を管理できるでしょう。」
「それで、その後は?」
ビジネスマンは腹を抱えて笑い、「その後、あなたは王様のような暮らしができますよ。頃合いをみて、株式上場すれば、あなたは大金持ちになるでしょう」
「それで、その後は?」
「そうすればもう忙しく働く必要はありません。引退をして小さな漁村に移り住んで、朝早くに漁に行って、少し魚を捕り、その後は家に帰って子どもたちと遊び、気持ちいい午後には奥さんと一緒に昼寝をして、夕方には村の連中と酒を飲み、夜通しギターを弾き歌い、踊るのです」
それを聞いた漁師は怪訝(けげん)な顔してビジネスマンに言った。
「それは、私がいまやっていることと何が違うのか」
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上記までが引用文です。
人は豊かな生活を送りたい為に長時間労働をする。格差がある場合は尚更。
生活に必要な最低限の暮らしから抜け出す為に、自分の時間を失って仕事をする。
それだけではなく、生活水準を上げる為のものを買ったり浪費をしてしまう。
そのことで更に働かなければならない。働けど働けど、豊かにならない。
この様子は回し車の中で走り続けているネズミのラットレースに見立てて
「ワーク・アンド・スペンド・サイクル」と呼んでいるそうです。
私がこのブログでは技術的特異点の話をしながら、祖母の家で暮らした
私の原点である「生きる=食べ物を口へ入れる」という本分を忘れないよう
過去〜現代〜未来と交錯しながら記事を書いていますが、誰もがこの
ラットレースの中に巻き込まれるとそれ(本分)を見失ってしまうのです。
働いてはいけないという話ではなく「働き方」という部分の視点。
私達は、何の為に働いているのか。何の為に生きているのか。
決して意味を見出すとか、生かされているというような話ではなく、
自身がしている選択が自分の心と一致していればいいのだけれど。
ただ、仕事が楽しいのならそれは良いと思います。やりがいがあって
仕事をしているほど幸せなことはありませんから。
また「暇」という時間が恐怖だからという人もいるかもしれません。
そして、ある程度お金がなければ生きれない環境なのも現実なのです。
でも、目の前にある分かりやすい「お金」に目がくらんでしまうことが
本来目的が見えなくなりラットレースを続けてしまう原因のように思います。
サザエさん一家は、お父さんと婿が働けば都心の一等地で7人家族が
十分豊かな暮らしができていた時代。
今は一人でも生きていくことが難しい時代。勤勉な日本人はいつの間にか
ラットレースに巻き込まれているのです。
何を重要視して日々を過ごしているのでしょうか。
時折、流されて回っていないのかを振り返ることも大切だと思います。
これからは、人工知能やロボットがますます仕事に介入してきます。
共存をしていくことになるでしょう。ただ、がむしゃらに働くのではなく
人は「人でなければできない分野」を目指すことがこれからの時代は
必要になってくるのかもしれませんね。