ブログネタ:この冬、雪見た?【投稿でドットマネーがもらえる!】 参加中私は見た派
先日初雪が降りました。例年より1ヶ月以上の遅れでした。
風のない早朝、太平洋側らしい青く抜けた空から次々に
桜の花びらのような大きなボタン雪がふわふわと
スローモーションのようにゆったり落ちてきていました。
手袋をしたままで掌の上に着地させてみると
いくつもの違う形の結晶同士がくっついたものでした。
今年の初雪は積らなかったけれどとても美しかったです。
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祖母の地区は昔は雪深く毎年1メートル以上は必ず積もって
いました。冬は特に好きな季節で雪は私の遊び道具でした。
子供の頃は、ぼたん雪が降るとおもちゃの顕微鏡を慌てて
持ち出して、いつまでも結晶を眺めていたので頬や手が
真っ赤に・・しもやけになってしまい怒られていました。
風のない夕暮れの降雪は、周りの音を吸い込みながら
静かに積もっていくので家路につきながら恐怖も感じました。
ようやく帰宅し、軒屋根の下で雪を払い落としながら
上を見ると次々と雪粒が落ちてきています。
山中にある自宅は見渡すと何もかもが真っ白な雪に覆われて
今私は一体どこにいるのかわからない位の
この世のものではないような場所にいました。
玄関のたたきの上に立ちながら白い空をずっと見上げていると
落ちてくる雪が、やがて自分が宇宙に向かって上昇を
しているように感じてきます。
音もない、高速エレーベーターでどこまでも昇っている
自分は一体どの星に辿りつくのだろう。
私が魂だけになった時は、こんなエレベーターでどこか
違う世界にいくのかもしれない。
子供心にぼんやりそんな事を考えながら、いつまでも
あたりが暗くなるまで降る雪を眺めていました。
雪は全てを消してくれる。黒い蟠りも真っ白に覆い隠す。
白い帽子を被り、時間をかけて静かに自分と向き合う。
そしてそれが解ける頃、新しい芽吹きと共にまた新しい
色めいた春が巡ってくる。
同じ春。でも1度しかないこの春を懐かしく思います。ブログでドットマネーを稼ぐ
