あと僅かな時間で阪神・淡路大震災から21年になります。
長かったと感じる方もいるでしょうし、あっという間だと
言う人もいるでしょう。

過去から日本は地震の多い国です。
島国で国土の70%が森林に覆われた環境の中で独自の
進化を遂げてきました。

地震だけではなく台風や洪水など、地形特有の災害に
あいながらも、何度も立ち上がってきました。

この時期になるとTVでも当時の震災に関する特集がされ
記憶を呼び起こしながら、また来るかもしれないその時に
備えるのです。

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当時直接被災はしていませんが、私の友人も多く住んで
いたので支援に行きました。
といってもちっぽけな私ではあまり役に立っていませんが・・

当時はがれきの中を車では移動できず、自転車を持ち込んで
物資を運んだり片付けなどをしていました。
記憶にある景色はモノクロです。全てが灰色でした・・
最終的に6,400名程の命が奪われることになりました。

約1年後には三宮は道路の地割れ修復が残る程度で、ほぼ
戻通りになり驚いた記憶があります。
ただ、やはり何年も手つかずの地区も数多くありました。

復興支援のきっかけにルミナリエも始まり、毎年この時期に
避難訓練をするなどの活動は今も続いています。
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人は、記憶が風化していくようにできています。
辛い体験がいつまでも鮮明に残っていれば前に進めません。
忘れないようにするには、思い続けるしかないのです。

今の時代は記録に残す機会が数多くありますので、
映像やつぶやきなどで当時の状況を知ることが出来ます。

今、私は過去のそのような災害の上で生きています。

この震災をきっかけに沢山の事が変わりました。
災害から町を守る区画整備や建築基準法の改正から始まり
揺れでブレーカーが落ちる仕組み、レバーを上に上げると
水が出る蛇口、揺れで玄関のドアが外れる構造など
過去の教訓を元に災害時に被害を最小限に抑える工夫も
様々なものに取り入れられています。

今身の回りにあるものは、震災に限らず大きな災害や
事故、公害などで沢山の被害が出たことがきっかけで
様々な工夫がなされている事に気付きます。

ただ便利になったのではなく、被害を軽減するために
過去から知恵を絞ってきたからこそ今があると思うのです。

「今」を生きる事の大切さを噛みしめて、また新たな
一歩を進んでいきたいと思います。