以前の記事で、Digital Divide(デジタル・ディバイド)
つまり「情報格差」について少し触れた事がありますが
今日はこの事をテーマにしたいと思います。
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情報格差とは・・
都市部と地方間における放送・通信の情報量やサービスのに差があること。
また、IT(ICT) を使いこなせる者と使いこなせない者の間に格差。

デジタル・デバイドが生じる主な要因
1.国家間(先進国と途上国間)や地域間(都市部と地方間)での情報技術力・普及率
2.学歴、所得など待遇面で生じる貧富の格差によって情報端末・機器を入手、操作する機会
3.加齢や障害の有無など個人要因
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国の調査(情報通信白書)によると、インターネットの利用でもっとも大きな影響は
年齢の差(ITがまだ未普及の時代に育った60歳以上)と
年収の差(世帯年収400万未満)という事になるそうです。

この格差が生じることでなにに困っているのかというと情報量の差によって
個人の認識が異なったり、インターネットを利用する人はしない人に比べて
よりお得に買い物ができる(価格.comとかね)ということです。
ネットを使わない事で買い物も不利になっています。

もっと困るのは、例えば特定のチャンネルのTVしか見ない人たちと
インターネットでのニュースも見る人たちとの認識の差が大きいことです。

いくら詳しく説明しても情報が届かないことになるのです。
この情報格差を埋めようと、総務省も取り組み様々な工夫が
なされていますが、格差の大きいところへその効果が届くのには
まだ時間がかかりそうです。無料にする位でないと難しいかもしれませんね。

また、いくらインターネットを普及させても使わなければ意味がないので
先日の記事のIoTのように知らず知らずのうちにネットと繋がることが
できる取り組みも行われています。

今、こうしてこの記事を読んでいただいている皆さんは恐らく情報量が
多い方たちになるでしょう。
その方々は、今度は情報の「目利き」が必要になります。
ググればググるほど詳しく調べていく事ができるので、良い情報を見分け
られるようになることが次の課題になります。

この格差の解消はかなり難しい課題だと思いますが、今後はもっと差が
大きくなるといわれています。

私がもし、老後に田舎に帰り一人暮らしをしたとしても、ネットさえあれば
買い物にも行かなくて済むし、連絡を取ることもできる。

なければ、今の私には生活に凄く不便を感じるかもしれません。

ただ、それを知らなければ不便は感じていないし、
新たにネットの使い方を覚える方が不便を感じるのかもしれません。

単なる普及とはまた別の問題があるように感じました。