今日は、人工知能に関連するお話をします。
少し難しいかもしれませんが「ポストヒューマン」について。

ポストヒューマン( Posthuman)は、トランスヒューマニズム上
での概念のことです。
仮説上の未来の種であり「基本能力は現在の人類に比べて非常に
優れていて、現代の感覚ではもはや人間とは呼べない」ものとされます。
人間の創造を超えた人間以上の、人とは違う種ということですね。
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*トランスヒューマニズム(英: Transhumanism)とは
 新しい科学技術を用いて人間の身体と認知能力を進化させ、
 人間の状況を前例の無い形で向上させようという思想のこと。 
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ポストヒューマンには以下の形態があります。
①人間と人工知能の共生
②意識のアップロード
③サイボーグ
などなど・・・

例えば、分子ナノテクノロジーによって人間の器官を再設計する方法や
遺伝子工学で、人間の構造そのものをいじってしまうことがあります。
延命技術もその一つでしょうね。

また、ブレイン・マシン・インターフェースという技術もあります。

脳信号の読み取り・脳への刺激によって脳(思考)と機械をダイレクトに
つなげて情報伝達を仲介するプログラムや機器のことですが、これは既に
実用化されています。

分かりやすいところでは自分の腕にアームを取り付けて
動かそうと思うだけで腕と同じ動作をして重い人間を軽々持ち上げられる。
というものが今は介護や工場の補助として既に導入されています。

その他少し怖い話ですが、精神薬理学、向知性薬というものを使い、
今の人間の能力は本来の数%しか使われていないので、薬でそのリミッターを
外してしまうという方法。

他には、進化した情報管理ツール、ウェアラブルコンピューティングなど
人間とは物理的に離れていながらその個人の能力を引き出すなんてこともあります。

今はあくまでも思想段階ですが、この中の一部は既に実用化をされています。
そもそも、人間の想像をはるかに超えるポスト人間を作ろうという考え方は
危険でもありますが、さじ加減によっては認知症の方でも意思相通ができたり
医療分野ではとても役立つものになります。

あくまで、どの国が主導を持つかが最大のポイントとなりますので
その主導権が軍事国に渡らないように願うばかりです。