法の世界では罪を立証できなければ罰する事ができない。

仕事で必要になり監査資格を取って5~6年になりますが、
他部署の状況を確認しに毎年周る内部監査役をしています。

監査の場合は罰するのと少し異なり、大括りの目的を日々で
取り組んでいるか、不正はないかを確認する為に、取組みの全てを
「書面」で示させる。逆を言えば口頭で「できてます!」と
言っても証明できなければ”できていない”と言う判断になる。

会社という組織として仕事をしている限り、働く全ての人へ
目的と取組みを公平に知らしめておかなくては、一つの方向に
向かって進む事ができないからだ。一目でわかる書面がある
という事は、会社の方向性が誰でも容易に判っているいうこと。
(マニュアルとは全く別のものです)

まず書面を確認し、対応者のヒアリングと現場の状況を
2時間
位で確認するが、最初に立てた仮説は大体確証に変わる。
例えば、掃除を直前に慌ててしてもできてない場所のほうが
沢山ある。綺麗にするほど汚いところが目立ってしまうのだ。
日頃からやっていれば隅々まで綺麗な事がすぐにわかる。

監査項目をただ読み上げて確認してるだけでは判らない。
監査員側も育たなくてはならない。

長くやっていると、過去から色々な人を見てきているのもあり、
隠蔽や繕いが嫌でも見えてきてしまう。
我欲なのか、皆の事を思ってちゃんと取り組んでいるのかも。


見るポイントは「間」だ。主に監査を受けるのは責任者。
大抵の人はそれなりに場数を踏んでいて話術は長けているので
あまり話す言葉自体は重要視しない。

むしろ、休憩時間や終わった後にふと見せる挙動や一言。
机の上や服装など。事務所の雰囲気とか^ ^
人は気を抜いた時や極限に追い込まれた時に本性が出る。
あえて見たいと思っているわけではないけれど・・(^^;;
芽は小さなうちに摘まねばやがて取り返しのつかないものになる。
自覚してもらうコトをコツコツとやるしかないのだ。


だから余計に人付き合いが苦手になってくるんだけど・・笑
リアルな付きあいでも、どうしても心許せる人が限られてしまう。

第一印象で愛想が良すぎる人ほど疑ってかかかってしまう。
最初無愛想な位の人のほうが後々信用できる人が多いかも。


掟上今日子さんではないですが、状況から推測して答えを導く
探偵をやらせたら事件を解決できるかもしれません(笑
(監査でやっていること、考え方はあの内容とほぼ同じなのかも)


今は、人の善悪を半分モラルに任せているところがありますが
今後、人工知能が発達すれば不正も公平に視覚化されます。
監査のような仕事も必要なくなりますね。良いことです。

心正直に生きていく事が大切だと、世の中が進化する毎に
実感をしていく事になるでしょう^ ^