ハイハイ、弱っちぃー国がグループリーグで敗退してくれたおかげで決勝トーナメントはレベルの高い試合が見れる事になるでしょう
日本の敗因を勝手に分析すると、大きく分けて3つの要因があると思いました
1) カウンターが出来ない、しない
2) サイドを使わない
3) ベンチワークの不思議
このチームは本当にカウンターをしません
カウンターはただ走って1人かわして、DFとGKの間にパスを1本通せばその時点で0.9点くらいは取れるものです
しかしこのチームの攻撃陣はハーフウェーラインを越えた辺りでパスコースを探してスローダウン、3テンポくらい遅いパスを出してはカットされるパターンばかりが目立ちました
挙句にどこかのスポーツ新聞に、監督がダイレクトプレイを求めるも選手たちが細かくつなぐパスサッカーを標榜してこれを拒否した、等と書かれてしまう有様です
逆に日本が喫した6失点の多くはカウンターから奪われたもので、日本がお手本としたスペインのポゼッションサッカーの凋落と、現在の潮流であるハイプレス・カウンター重視の格好の餌食になったような形でした
選手達がよく言っていた「自分たちのサッカー」はアジアでは通用したものの、世界では時代遅れであり全く通用しなかったという事になります
サイドを使わないと言うのも同じような意味です
このチームはやたら中へ中へと切り込もうとして、シンプルにサイドの選手を走らせてセンタリングを放り込むというプレイをしません
特にザッケローニ体制以前から見られた事ですが、サイドチェンジをした所を5,6年以上見た事がありません
片方のサイドに比重をかけて相手全体を引き寄せ、逆サイドをフリーで走らせて斜め前にロングパスを1本通せば決定的なチャンスが生まれます
相手選手が密集する狭いスペースに向かって難しいプレイばかりをしようとしてボールを奪われカウンター一閃という失点パターンを何度見た事か
せっかくサイドに長友・内田という屈指のアタッカーを擁していながら、活かせる機会が少なかったのは攻撃の基本コンセプトが間違っていたからと言わざるを得ません
ザッケローニ采配についても言わざるを得ません
この人が就任当初からやっていた選手交代の疑問点に『同じポジションの選手同士の交代』があります
攻撃的な右サイドバックの内田に替えて同じく攻撃的な酒井高徳を入れたり、今日の試合でも守備的ボランチの山口に替えて同じく守備的な青山を入れたりと、交代が疲労が見えた選手を入れ替える事にしかならず、戦術的な変更やテンポの変化に繋がらないことが多かったのです
就任当初は4-2-3-1から3-4-3を変更など大胆な戦術変更を試みてもいたのですが、これが機能しないと見るやザッケローニ監督はチームにアクセントを加える事を諦めてしまったかのようでした
これについては監督ばかりの責任とは言い切れない部分があるでしょう
何故ならそういう選手しかいないんですから
例えば攻撃的な選手で言うと、大迫・大久保・柿谷・香川・斉藤・清武と見事に同じ様な『小器用でスピードのある』タイプの選手ばかりです
唯一毛並の違うのが岡崎くらいです
1stトップと言われる最前線でターゲットになれる選手がいなかった事、発掘できなかった事が今回の敗因の一つでもあるでしょう
個人的な好き嫌いで言うなら大久保の起用はなかったと思います
岡崎同様、相手のプレスを受けてはよく転ぶタイプの選手なのですが、岡崎が格闘家だとするなら大久保はプロレスラーです
今回よく活躍していたように見えますが、トリッキーなダイバー(よく転倒してはファールやカードを欲しがる選手)の本質は変わっていないように思えました
長身のハーフナー・マイクが物にならなかったのが痛すぎました
後はディフェンダーですね
今さら吉田については何も言いません
このレベルの選手が代表の守備の主軸を担っていた事が3試合で6失点という結果を生んだのです
DFラインの両翼に超攻撃的な(つまり守備が微妙な)サイドバックを擁してる以上はカバーセンスの高いリベロタイプのDFを用意できなかったのも敗因の一つです
同じくスペイン代表が守備の不安定なセルヒオ・ラモスを使わねばならなかったのと似たようなものです
走れない・守備のできない本田をトップ下に置かざるを得なかったのも苦しかったでしょう
4年前のW杯南ア大会で当時の岡田監督はゼロトップ的な最前線に本田を置いて成功しましたが、前述した通りの走れない守れない選手は最前線に置いておくしかなかったのです
せめて香川がトップ下で機能していれば、左サイドに寄ったゲームビルドで逆サイドの内田のオーバーラップを引き出すプレイなども期待できたのですが、よりによって今シーズンは香川は所属のマンチェスターUtdでモイーズとかいうク●監督に飼い殺しにされてしまい調子を落としたまま今大会を迎える事になってしまいました
本田もACミランというビッグクラブへ念願の、そして無理な移籍をしてコンディションを落としたままのW杯でした
中盤の攻守の要になるべき長谷部は大怪我でシーズンの大部分を棒に振ったままで、Wボランチの一角で攻撃の起点になるべき遠藤もかつての輝きが失われていました
つまり、センターフォワードの適任者がおらず、トップ下は調子を落とし、Wボランチは衰え&怪我持ち、センターバックは不安定と、中央ラインが尽くダメダメな状態だったわけです
( ;∀;) 「これで勝てるようならW杯なんて何の価値もないでしょwwwwww」
見ない振りをしてた現実を、最も手痛い形で突き付けられてしまいました
取りあえずは憤懣やるかたない感情を書きなぐってみますた
( ・ω・) 「おいらが今回のW杯前に、サッカー関係の記事を書かなかった事に気付いた人がいたでしょうか」