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このブログの内容は5割の誤解と4割の勘違い、2割の嘘で成り立っています


 スペインvsチリ

2連敗によりグループリーグ敗退が決定してしまいました

2戦で1得点7失点、しかも唯一の得点はPK(得点できて当たり前とは言わないものの、プロGK相手に蹴ってもちょっと上手い中学生なら10本に1本は入る…!?)

どーしちゃったのかという位スペインが弱体化しています

とにかくパスが回らない

2008年ユーロ選手権・2010年W杯・2012年ユーロとあれだけピンボールの様にボールが回り、対戦相手が畏怖さえ感じていたような絶対的なポゼッションサッカーが全く機能しなくなっていました

この強かった頃のスペインサッカーの特徴はDFラインを高く上げて前線との距離を30m以下にまで詰める事で、狭い空間の中で選手間の距離を短くしてショートパスを少ないタッチ数で回してボールを奪われないようにするものでした(ボール支配率が7~8割に達する事もあった)

相手がボールを奪おうとプレスを掛けに来ても、速く短いパスで動かされるボールを後追いするだけになってしまい却って守備陣形やマークが乱れるだけで、守備の穴が見つかればすかさずFWが入り込みDFの裏で合わせる短く鋭いスルーパスがでます

言うなれば相手ゴール間近でフットサルをやってるような物でした

それが今回は全くと言っていいほど通用していません

パスが繋がらないし、逆にプレッシングに追われるような苦し紛れの無理なパスを『出させられ』てはカットされ、カウンターから失点というパターンも目立ちました

最終ラインを高くとるスペインサッカーはDFとGKの間のスペースが広大にあり、カウンターで縦一本のパスをそこに落としてFWを走らせれば良く、ロンドン五輪でスペインと戦った日本もこれをやって勝利を掴んでいます

元々スペインサッカーの攻略法としてハイプレス&カウンターが有効だとは言われていたのですが、プレスを掛けてもボールが奪えないのでボールウォッチャーになってしまい決定的なスルーパスを通されてしまうのがこれまでの常でした

しかし今回のW杯ではショートパスが繋がらず・相手のプレスが掛かりまくる・カウンターが決まりまくるの三重苦でかつて『無敵艦隊w』と揶揄されたスペインに戻ってしまったかの様です

理由は幾つか考えられます

・スペインの主力選手の高齢化による体力・パフォーマンスの低下

・雨がちの気候によりボールが重くなりパススピードが低下

・2010ロンドン五輪GL敗退・2013コンフェデ準優勝とタイトルを逃した事でスペインサッカーに対する恐怖がなくなった

・対スペインサッカー戦術の浸透と徹底

・FWとDFのタレント不足

特に最後が深刻と言うべきか、FWのブラジル人帰化選手のジエゴ・コスタが機能せず、交代で入る形が多かったフェルナンド・トーレスもいつもの『師匠』に戻ってしまっていました

DFでもピケ、セルヒオ・ラモスなど対人戦の強い巨漢ではあるものの、スピードが無いためにカウンターを喰らうと追いつけない形が目立ちました

かつてはキャプテンのプジョルがDFリーダーとして危険察知能力を発揮してカウンターの目を潰していたのですが、世代交代により姿を消しS・ラモスではその代わりを務める事が出来ずにいるようです

圧倒的なボールポゼッションの中核だったイニエスタも30歳、シャビに至っては34歳、シャビ・アロンソも32歳と高齢化が目立ってきています

シャビ、イニエスタが在籍するFCバルセロナも今季はリーグ戦2位、カップ戦準優勝、欧州チャンピオンズリーグベスト8止まりと6年ぶりに無冠に沈み、その結果以上に苦しんでいたイメージがありパフォーマンスの低下を囁かれてもいました

ひとつの時代が終わったと言うべきなのでしょうか









( ・ω・) 「最後にこの親父が全部持ってったwww」