W杯本戦出場決定 | Dream Box

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日本 vs オーストラリア戦は1-1の引き分けで勝ち点1を分けあい、日本がW杯ブラジル大会出場を決めましたね

ハードな前半から変わって後半は互いに綻びが見え始め、後半30分前後から両チームともに交代のカードを切り始めます

しかし日本が1人目の交代を行った直後に右サイドを崩され、揚げられたセンタリングがそのままGK川島の頭上を越えてゴールに入ってしまう不運な失点を喫します

$#STAND ALONE


#STAND ALONE


ディフェンシブストライカーの有難くない異名を継承する前田に替わって本田を上げ、空いた位置に左インサイドMFの香川をトップ下というかシャドーにシフト、空いた位置に左サイドバックの長友を上げ、その位置にセンターバックだった今野をシフト、空いた位置に当たりの強い栗原を投入というちょっといじり過ぎた感のある采配でした

※ディフェンシブストライカー:日本サッカーのスタイルは前線からプレスを掛ける全員で守り全員で攻める教科書的なモダンサッカーですが、最前線の1トップのFWが守備に熱中するあまり肝心な時にゴール前にいない時が多々あることを揶揄したもの。ディフェンシブフォワード(DFW)とも

崩されたのは右サイドバックの内田の裏だったので交代&シフトの影響では無いと思いますが、ここで本田を1トップに置く通称ゼロトップシステムへと戦術変更したのはちょっと疑問符が付きます

ただこれは突然行われた行き当たりばったり的な用兵ではなく、本来ストライカーではない本田の1トップはW杯南アフリカ大会で当時の岡田元代表監督が行っています(元々この戦術はザックの出身国であるイタリア・セリエAでローマというクラブがやりだしたものです)

ディフェンダーの長友をウィングの位置で使うのも2年前のアジア杯で既に試され結果を出したシステムでした

今野という選手はユーティリティ性が高く、DFなら中でも右でも左でもどこでも出来る上にオーバーラップもある使い勝手のいい選手であり、この選手を残しておく事でケガや退場などの不測の事態にも対応できる保険を掛けたのでしょう

しかし引き分け狙いの交代の直後に失点した事で、チームは更なる変更を強いられます

#STAND ALONE


内田に替えて1トップに長身のハーフナー・マイクを投入しますが、これによって本田が再びトップ下に、その位置にいた香川も再び左インサイドに、その位置にいた長友を再び左SBに戻し、その位置にいた今野は交代で外れた内田の右SBにシフトします

更に右インサイドMFの岡崎を清武に替えてハーフナー・マイクの頭をターゲットにしますがこれもやや機能せず敗色が漂ってきた後半44分、この日初めてのショートコーナーから本田の上げたセンタリングが相手DFの手に当たりPKを獲得

「俺が取ったPKだから俺が蹴る」とばかりに本田はボールを抱えてPKスポットに仁王立ちします

ゴール中央に蹴り込む強心臓も、本田ならやるだろうなと思ってはいました

オーストラリアが本田の性格をスカウティングしていれば読まれていたかもしれませんね


引き分けとは言うものの、最終予選に入ったら簡単な相手など1つも無く

このオーストラリアは何でアジアのグループに入ってるのか納得できない位アジア人離れした選手が揃ってるチームです

※オーストラリアは以前はオセアニアサッカー連盟に所属していましたが、他の国がサッカー場もまともにない弱小国ばかりで事実上1強皆弱の地域でした。(ニュージーランド「はあ?」)ほぼ毎回地域代表になるのはオーストラリアでしたが地域の総合的な実力が低いのでW杯での出場枠は0.5と南米枠4.5の5位の国とプレーオフするのが恒例となっていました。ほぼ毎回ウルグアイと対戦し敗れているので「もーやだっアジアサッカー連盟に行く!」と言って移籍してきたのです。その甲斐あって前々回のドイツ大会で30年ぶりの出場を果たしたのでした


前半早々に長谷部がファールでイエローカードを貰っていたものの、積極的にプレスを掛けに行き当たり負けしないで倒した結果なので良いでしょう

長谷部に限らず、ガタイの大きいオーストラリア選手相手に臆せず当たっていく形が多かったのも好評価です

またカウンターを喰らいそうなった場面でファウルで止めていたのも良かったです

イエローカード1枚で1失点を防げるなら安い物で、これは長谷部のボランチやSBのポジションの選手にとっては義務みたいなものです(ヨーロッパや南米では「お前、カード累積無いのに何でファウルで止めねーんだよ、ふざけてんのか?」と普通に言われるそうです)

長谷部の場合、イエローの累積があり今試合で1枚貰えば次の試合で出場停止になるのでしたが、ここで負けなければW杯出場が決まり次のイラク戦は消化試合になるので出場停止になっても構わなかったわけです

数年前の日本人選手なら通せんぼでディレイを掛けるのが精一杯の消極的な、或いはリスクを負わないプレイしか出来なかったのと隔世の感があります


今回のザック采配に関しては混乱というかミスという様な声も出るでしょうが(ゴン中山w)、やや策を弄し過ぎた向きもありますが内田の裏を取られた事も含めて失点の原因とは言えないでしょと思いました

数日前の親善試合ブルガリア戦に比べれば余程見応えのある良い試合だったのではないでしょうか




( ・ω・) 「メッシ、クリロナ級とは言わないものの、欧州で1年に10点以上は取れるストライカーが欲しいです」