サッカーとは2-1のゲームである(キリッ
いきなり何の話をしだしたかと云うと、いよいよネタに詰まって来たので底の浅いmy蘊蓄袋から比較的得意分野を引っ張り出してこざるを得なかったと言うわけで
特に今年は贔屓のチームが正念場を迎えるシーズンだけに(正確には去年から)、いちファンにすぎない私としても並々ならぬ熱意をもって開幕に臨もうとしているのです
サッカーというのはご存じかもしれませんがあまり点の入らないゲームです
時に両チーム合わせて6点も7点も入ってしまう事もありますが、大抵の場合は2-1というスコアで決着が着くことが多いんです
ふ~ん、で済むような話なんですが、これが結構重要なことだと私は思ってるのです
サッカーは点が入らないゲームである一方で、何かのはずみで点が入ってしまう事も多い不確実性の高い要素も併せもっています
極端な話、中学生のチームがJリーグのチームと試合をしても1点くらいは取れてしまう事もあるんです
逆に言うと、強豪チームであっても遥か格下相手に1点くらいは失点することもあるわけです
しかし1試合にまぐれやはずみは2度も3度もおきません(滅多には)
つまり2点目を取れる攻撃力は本物だし失点を1点で抑えられる守備力も本物であり、それを持つチームこそが勝利に値するわけです
具体的にデータを出してみましょう
私が好きなクラブであるイタリア セリエAのユヴェントスのここ10年間の成績です
シーズン 順位 勝ち点 得点 失点
2010‐2011 7位 58 57 47
2009‐2010 7位 55 55 56
2008‐2009 2位 74 69 37
2007‐2008 3位 72 72 37
2006‐2007 1位 85 83 30 セリエB 全22チーム
2005‐2006 20位(1位)91 71 24 カルチョスキャンダルで全勝ち点剥奪20位で降格処分へ
2004‐2005 -(1位) 86 67 27 上同、優勝剥奪処分。このシーズンよりセリエAは全20チーム制に拡大
2003‐2004 3位 69 67 42 このシーズンまでセリエAは全18チーム制
2002‐2003 1位 72 64 29
2001‐2002 1位 71 64 23
2006年に八百長事件が明らかになったセリエAは、その中心とされたユヴェントスを始め多くのクラブが勝ち点の剥奪などの処分を受けましたが、今回の記事内容とは関係ないので割愛します(近いうちに記事にするでしょう)
まず01‐02から03‐04までの3シーズンについてみてみましょう(ちなみに欧州サッカーは8月末くらいに開幕し、翌年5月頃に終了するスケジュールで開催されるのでこういう年をまたいだ表記になるのです)
このシーズンまでセリエAは全18チームで開催されていたので1チームはホーム&アウェイで34試合を戦うことになります
この全試合の平均スコアを2-1で乗り切ったと考えると68得点34失点という数字が出てきます(そりゃ全部勝ったら文句なく優勝ですが、得失点のアベレージとしてです)
この数字が基本的な優勝条件と言っても過言ではないのです
ユヴェントスの場合、得点についてはほぼ条件に近い数字を獲得しているものの優勝した2シーズンでは失点の低さが際立ち、逆に3位に終わったシーズンでは失点が大きく増えてしまっているのが分かります
この法則はセリエBで過ごした06‐07シーズンを除けば他のシーズンにも当てはまるのが分かるかと思われます(04‐05シーズン以降は全20チーム制となるので76得点38失点になります)
07‐08以降も失点は水準に達していながら得点不足のシーズンは優勝を逃し、近年は得失点ともに水準に達していないことで大きく順位を落としているのが分かります
2-1という得点力と守備力の意味が分かって貰えたでしょうか
もうひとつの目安として勝ち点2を稼ぐことが挙げられるでしょう
サッカーはリーグ戦では試合に勝つと勝者側に勝ち点3、引き分けで両チームに勝ち点1ずつが与えられるので勝ち点2という数字は通常はありえません
しかし2試合で合わせて勝ち点4と考えた場合、1勝1分けでその数字を得られます
3試合で考えた時は2勝1敗でその数字になります
合わせて5試合なら3勝1敗1分けで勝ち点10となり、これが優勝できるチームの具体的な目標となるのです
全18チームで行われるリーグ戦では1チームが34試合を戦いますが、この勝ち点2の法則を当てはめると優勝するチームは勝ち点68を目指せばいいことになります(全20チーム制では勝ち点76)
これを上記のユヴェントスの結果に当てはめても、ほぼ適用できることが分かるでしょう(セリエBで過ごした06‐07シーズンは除きます。ここはちょっと特殊すぎる事情があるからです)
例外は勝ち点69を得ながら3位に終わった03‐04シーズンだけですが、このシーズンは優勝したACミランが勝ち点82の得点65失点24でぶっちぎった事(2位のASローマでさえ勝ち点71、得点68失点19で終盤に大きく引き離された)、ユヴェントスが失点42と守備力の点で先の水準に達していなかった事から分かるように優勝争いから遠く脱落したのでした
勝ち点2の法則は時に群を抜いた強さを発揮するチームが現れると崩れますが、それは特異点的に扱われるべきで法則から外れるのも当然というべきでしょう
長いシーズンを戦うリーグ戦では、選手のコンディションや出場停止などのサスペンデットも含めて全試合で勝ちを狙うというのは現実的とは言えません
直近の5試合で3勝1敗1分けという星勘定を当てはめて、この試合では勝ちを狙う、この試合では引き分け狙いで守備的に、この試合は負けても想定内なので若手を使ってみるとと云うような考え方も必要になってくるわけです(計算通りにいくわけはありませんが、その度に修正するのは当然です)
( ・ω・) 「いいの、ブログなんて好きなように書ければ」