久しぶりの航空用語解説です。

今回は、航空機の燃料についてご紹介いたします。

 

 

 

航空燃料は主に

①ピストンエンジン機では航空用ガソリン

②タービンエンジン機ではケロシン(灯油)

この2種類があります。

 

 

それぞれを詳しく紹介させていただきますと、

まず一つ目の航空用ガソリン(英語ではAviation Gasolineで/通称AVGAS(アブガス)と呼ばれております)には、

AVGAS80 ・ AVGAS100 ・ AVGAS100LLなどの種類があり、エンジンによって使用できる燃料が決まっています。

(車の軽油・レギュラー・ハイオクのような感じです。)

アメリカでは100LLが主流で、日本では100が主流となっております。

 

この航空用ガソリンは、搭載間違いを防ぐため着色されています。

AVGAS80:赤色

AVGAS100:緑

AVGAS100LL:青

 

 

次に大型機のタービンエンジン機で使用されるケロシン(ジェット燃料と呼ばれています)です。

特徴としては、ガソリンに対しマイナス気温(つまり飛行中)では燃えにくく事故やトラブルの際の危険性を抑えることができ、

ガソリンよりも耐寒性が強い為、低気温の高高度で飛行してもなかなか凍りつきません。

さらに、ガソリンに比べ価格が安いというメリットもあります。

 

こちらは、ほぼ透明の薄茶色をしています。

(空港などで給油作業前に、作業員の方が品質確認をしているのを見ることができます。)

 

 

どちらも空港以外ではあまり目にする機会も少ないと思いますが、

飛行機をご利用になられる際に思い出していただければと思います。

 

 

今回は大きく2種類の航空燃料についてお話させて頂きました。

次回は、航空機の燃料タンクについて解説していきたいと思います。