皆様こんにちは!スタッフのMです。
今回はすべての飛行機に装備されている姿勢指示器についてご紹介したいとおもいます。
まず、姿勢指示器とはなにかご存知でしょうか。
航空機は上空で外の景色や地形から姿勢を判断する有視界飛行と
視界が悪いときや雲の中で計器類から姿勢を判断する計器飛行に大別できます。
計器飛行の際に欠かせない計器が姿勢指示器です。
(Attitude Indicator略してAIと呼んだりします)
図の中央上がシンプルな姿勢指示器で操縦桿の前後と連動するピッチ角と
操縦桿の左右と連動するバンク角を表示するアナログタイプです。
ピッチを上下させるとミニチュアエアプレーン(オレンジの点と横線)が擬似水平線から上下します。
左右にロールすると白の線でバンク角度を示します。
アナログの姿勢指示器は小型機に装備されていることが多い印象です。
今日では予備計器として使うことはありますが主計器として使うことは減っています。
デジタル化と複合計器の航空機が専らのため見る機会が減りました。
わたしは自家用の訓練でアナログ計器を使用していたのでなんだか寂しいですね
セスナ172S
こちらはセスナでピッチ0°、バンク角20°で右に旋回している様子です。
複合計器なので1つの画面で速度、高度、方位も見ることができます。
これが大きな利点でクロスチェックがスムーズに行えます。
ボーイング737-800
こちらはボーイングでピッチおよそ8°、バンク角20°で右に旋回している様子です。
こちらも複合計器となっています。
皆様この2機種でなにか違和感はありませんか?

同じ右の水平旋回をしていますので擬似水平線は同じ傾きですね。
まず1つはピッチ角が大きく違いますね!
速度によりますがボーイングの水平飛行のピッチはセスナに比べるとかなり高いです。
体験された方はご存知かもしれませんがこれがボーイングの操縦が難しい理由の1つです。
もう1つはバンク角を示す三角△が反対に動きます。
わたしが1番苦戦したのはこれです、、
訓練機はセスナと同じ仕様だったのでなんじゃこりゃ!となりました。
なぜ苦戦したかといいますと、例えば左に3°傾いると思い込み右にバンクを戻したつもりが
実際は右に3°傾いていたためバンクを深めてしまうからです。
あ!っと気づいたときには機体の姿勢がかなり乱れています。
計器を瞬間的に判読することが体に染みついていたので、悪い癖のように逆操作をしていました。
不思議なもので少し練習するうちに慣れていき、今はセスナとボーイングのどちらも逆操作をすることもありません。