今日は管制用語について解説させていただきます。
航空管制=英語=ムズカシイ・・・
と感じている方も多いと思います。
しかし、航空管制で使用する用語というのは
『管制方式基準』という規程で細かく定められており、
決まったフレーズ以外はあまり使用しないため、
英語なのですが、英会話というよりは単語の羅列になっております。
では、その『管制方式基準』の中から、
インターネットやスマホアプリ、空港でレシーバーを使ってATC(航空交通管制)を楽しむため、必要最低限の単語と簡単な説明をしてまいります。
まずは、つづりの紛らわしい固有名詞や略号などを以下のように
欧文通話の発音を用います。
A:アルファー B:ブラボー C:チャーリー D:デルタ E:エコー
F:フォクストロット G:ゴルフ H:ホテル I:インディア
J:ジュリエット K:キロ L:リマ M:マイク N:ノベンバー
O:オスカー P:パパ Q:ケベック R:ロメオ S:シエラ T:タンゴ
U:ユニフォーム V:ビクター W:ウィスキー X:エックスレイ
Y:ヤンキー Z:ズールー
上記の発音は、パイロットや管制官に限らず、航空関係者は管制以外でも使用していたりします。
例えば、機内の座席など数字とアルファベットで表示されていますが、
「22アルファー(22A)」とか「14ホテル(14H)」とか言ったりします。
あとは機体の登録番号なども同じように
「ジュリエット・アルファー74アルファー・ノベンバー(JA74AN)」などと表現します。
数字は以下のように表現します。
1:ワン 2:トゥー 3:トゥリー 4:フォー 5:ファイフ
6:シックス 7:セブン 8:エイト 9:ナイナー 10:テン
100:ハウンドレッド 1000:タウザンド
では、ここから、実際のATCで聞かれるフレーズを紹介していきます。
(全くの初心者の方を対象としておりますので、カタカナで表記していきます)
①クリアード フォー テイクオフ
意味:離陸を許可します
②クライム アンド メインテイン ○○
意味:○○まで上昇し、その高度を維持してください
③リクリアード ダイレクト ○○
意味:○○まで直行してください
④リデュース スピード トゥー ○○ノット
意味:○○ノットまで減速してください
⑤ディセンド アンド メインテイン ○○
意味:○○まで降下し、その高度を維持してください
⑥リジューム オウン ナビゲーション ダイレクト ○○
意味:誘導を終えますので、○○まで直行し、自分のルートに戻ってください
⑦ヘディング ○○(方位) ベクター トゥー ○○(場所)
意味:機首の方位を○○に向けて飛んでください。○○まで誘導します
⑧ターン ライト/レフト ヘディング ○○
意味:右旋回で/左旋回で○○(方位)へ向けてください
⑨コンタクト ○○
意味:○○に周波数を合わせて、通信設定をしてください。
⑩グッデイ
意味:おおきに!
上記は主にアプローチ(進入管制)などでよく聞こえてくるフレーズになります。
基本的な管制との交信の流れとしては
パイロットが管制官へ許可を求め、管制官が許可する若しくは代替の指示を出すという流れになります。
テクノバードでは、右席のスタッフを管制官役として
管制との交信を模擬しながら体験していただくことも可能となっております!
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