皆様、大変ご無沙汰しております。
たくさんのお客様より続編のご要望の多かった、MAIちゃんの奮闘記第3話です。
お待たせいたしました!
大学でのレポートやテストなど、日々忙しく過ごすMAIちゃんですが、
学業もB3の練習も毎度毎度フルスロットルで頑張っています!
さてさて、ジェット旅客機での訓練を開始し、
前回のフライトでは軽飛行機との速度やパワーの違いに圧倒されて、高度の維持など思うようなコントロールができず悪戦苦闘しておりましたが、
今回はそんな彼女に、高度や機首方位のコントロールをサポートしてくれる便利な機能を伝授していきます。
が、前半部分は前回の復習も兼ねて、サポートなしで行ってみたいと思います。
それでは早速、神戸空港RW27より離陸します!
前回同様、パワーの調整は店長が右席より実施していきます。
地上滑走~離陸までは、前回もスムーズにこなしていたため、
安心して見ていられます。
店長「HDG(機首方位)を180°に向けて、そのまま上昇して5,000ftを維持してみようか」
MAI「はい!」
。。。数分後
店長「HDG見てみて。」
MAI「。。あっ!修正します!」
5,000ftに近づいていたため、高度計に意識が集中してしまい、
HDGが少し行き過ぎてしまいました。。。
そして、高度5,000ft付近で水平飛行に移るも。。。。
前回同様、±200ftを行ったり来たりと安定しません。。。
HDGも180°付近にはいるものの、±10°前後を行ったり来たり。。。。
MAI「頑張ってコントロールしているのですが、なかなか安定しません。。。」
ここでワンポイントアドバイス!
店長「高度の維持は、昇降計が±0になるピッチを保てば、そこで一定になるよ!」
MAI「それって何度ぐらいですか?」
店長「う~ん。。。重さや速度によって変わってくるから、自分で探さないと」
MAI「。。。えっ?自分で探す???」
ちょっとどんなもんかデモンストレーションしてみます。
店長「まずは最低限、基準となるピッチを覚えておかないといけないのだけれど、
今の重さだったら、大体+の2.5°ぐらいかな?」
店長「そこを基準として、1mm単位で上げたり下げたり探っていくの。」
店長「。。。。。で、ほら!5,000ftで昇降計も水平でしょ!?」
MAI「スゴイデス。。。。。」
店長「いやいや、感心してる場合じゃなくてMAIちゃんやってみよう!」
黙々と頑張るMAIちゃん。
高度もHDGも随分と安定してきましたので、
少し難易度を上げてみます。
店長「左旋回しながら降下して、HDG090°で高度3,000ft,
速度は210ktで止めてようか。」
MAI「Turn Left HDG090 Descend and maintain 3000,increace speed 210kt」
店長「えっ?なんで急に英語??」
MAI「その方が雰囲気が出るかと思いまして。。。」
店長「そうだね。そういうの大事!じゃあやってみようか!」
降下旋回中も飛行機の姿勢に気を配りながら
安定した飛行を続けております。
しかし、3,000ftを目前にまたもや難敵が。。。
再び±200ftを行ったり来たり。。高度が安定しなくなってしまいました。。
またしても高度が止まるピッチを見失ってしまった模様のMAIちゃんに
とっておきの機能を教えてあげちゃいます。
正面のパネルにあるF/Dと書かれたスイッチをONにします。
そして、高度が3,000ftになった瞬間にALT HLDボタンを押します。
すると。。。。。。。。
なんということでしょう。
計器上にマゼンタの横線が出現しました。
そして、HDGのつまみを090に合わせてHDG SELを押します。
すると今度は計器上にマゼンタの縦線が出現しました。
MAI「なんか出てきましたけど。」
店長「細かい説明はあとにするので、
まずはこのマゼンタの線の交点に、黒い四角を合わせてみて」
MAI「さっきから普通に言ってますけど、マゼンタって何なんですか??」
店長「え・・・?マゼンタって色のこと!」
「このピンクと薄紫の間みたいなやつ。」
MAI「あ~、色のことだったんですね。」
・・・そう、このピンクっぽいマゼンタ色ですが、
飛行機の操縦マニュアルなどでは頻繁にこのマゼンタという表現で登場します。
なので、以後お見知りおきを。
MAI「交点に合わせて安定してきました!」
店長「高度はどうなってる?」
MAI「ぴったり3,000ftで安定してます!」
店長「じゃあ、そのままマゼンタの線の交点を追いかけてね。」
この後、何度か上昇降下と旋回を行っても、
マゼンタの線があれば難なく操縦をこなしておりました。
次回、マゼンタの線の正体とは!?
お楽しみに!
本日の飛行時間 45分
トータル飛行時間 5時間