先日「こちらは〇〇電力の××担当ですが、電気料金のお得になる方法をお知らせします」という電話がかかってきた。

不在だったため、0120で始まるフリーダイヤルに電話するように言われた。


 0120で始まる電話番号が本当に〇〇電力の××担当であるか確認のために、カスタマーセンターに電話し、教えていただいた電話番号は御社の××担当に繋がるのかと聞くと、××はこの電話番号に連絡して下さいと、別なフリーダイヤルを知らされた。


 カスタマーセンターが教える番号に連絡すると、「〇〇電力××対応窓口です」と言われ、電話に出られた方に、このフリーダイアルは、最初に教わった番号と違うけどと聞くと、明快な答えがない。


 不審に思いながらも具体的な中身の話になって、お客様の確認をと言って、契約番号、契約者名などが聞かれる。

なぜ、個人情報を全て言わねばならないのかと思うが、電力が教えてくれた所だからと信用して回答する。


 周辺の案件になると、その件は改めて○○電力様に問いあわせて下さいと言われ “え!”と思う。〇〇電力様と言うからには、電話の相手は〇〇電力ではない。ならばなぜ、最初から〇〇電力の要請で対応している◇◇社の担当ですと言ってくれないのか。


 固定電話会社からの連絡についても、同様なことがあった。

先方からの話があった後、返事はフリーダイアルに連絡するように言われるので、固定電話番号と会社名と、所在地を確認しようと思った。


 その結果、通常の電話番号はなく、あくまでこの電話が▽▽通信会社の□□チームの窓口ですと言われる。

そのくせ、こちらの情報を確認させてくれと言ってくる。

再び、そちらの会社はどこにあるのかと聞くと、お客様には答えられませんとの回答が返ってきた。


 フリーダイヤルはお客様が無料でかけられる便利なサービス電話である。

そして、電話の中身は、自社およびグループ会社への抱え込みサービスによる割引を主体とした案内である。

会社側からすれば、お客は損をしないし、電話代もかからないのだからと言われるかも知れない。


 しかし、電話をかけられた方にしてみれば、急にかかってきた電話を、言葉だけで信頼しろと言われている。

世の中怪しいことが多く、うっかりすると事件に巻き込まれてしまう時代にである。


 電気事業も通信会社もともに社会のインフラ企業であり、信用されて当り前との気持ちが強い企業体質があるかもしれない。

しかし、社会はどんどん悪い方に向かっている。

そんな時代にあった連絡方法はないものであろうか。

例えば、請求書の片隅に、今月はこんなサービスのご案内を0120-XXX-YYYでさせていただきますとか。


サイエンスライター 高岡章喜
この記事は2009/4/28の電気新聞に掲載されたものです。