一昔前のオフロード車両ですがアルアルです。当店でも何十台と補修をしております。こうなるのは2サイクル車両が多いですね。サイドスタンドを掛けてのキック！当然、スタンド、スタンドブラケットには人間の荷重もかかりキック時の衝撃も掛かる。すぐには壊れないが長く乗ってるとクラックや割けが発生する。ここのまま放置するとやっかいでそこから雨や埃、砂などが入り修正困難になる。＝高くなると言う事です。クラックなどに気付いた際は一刻も早く持ってきて下さい！
今回も偽れたのかバイクがグラグラすると言う事で始めて気付いたとのことでしたが結構前からこうなっていたと思われます。クラックはやっかいで内部の清掃が出来ません。溶接時は裏側までガッチリ溶かしますから錆や汚れを巻くと溶接不良が起こり再クラックの原因になります。出来るだけの掃除をしたりしますが限界があります。皮一枚で繋がっている物は外しちゃいます。その方が中掃除出来ますしね。これでも合い面はリューターで3mmの程すき間を空け、掃除してから溶接します。表面の塗装は周辺全て除去します。位置を確認して仮止め、再度確認して本溶接。割れている場所だけ溶接するとその先からクラックが入る可能性も有るので一周グルッと溶接しました。終わって焼けをざくっと落として塗装します。こんな色は無いので（苦笑）うちの隣の倉庫に探しに行きます（笑）倉庫という島忠さんが有りますので非常に便利です(^^;)
塗装が乾いてスタンドを付けようと思ったら・・・・スタンドの根元にもクラックを発見(^_^;)金額も伝えちゃったし。と言う事でここはサービスで作業します。このクラックも完全には割れていませんのでVの字に開先を取って出来るだけ深く溶接して補修しますがこの開先というのは溶接面が増え溶け込みも強くなる反面歪みも強くなります。この場合、外側に開きますので要らないボルトとカラーを入れて締付けをして溶接します。歪みを出来るだけ押さえないと車両の角度が寝てしまいます。2層の溶接となりましたがサービスなので仕上げはしません。仕上げしなくても問題の無いところですしね。塗装も一部剥がしているので焼けとりと同時に塗装はサンドブラストで全剥離してシルバーで仕上げました。サイドスタンド周りが綺麗になってしまいましたがお客様は余り気にしないと言うことなのでこんな感じでのお渡しとなりました。
サイドスタンドストッパー部も削れていたので（フレーム・サイドスタンド共に）ストッパー部も肉盛りさせて頂きました。
オフロード車両でこの様になっている場合は早めにご相談下さい。
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