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窓際太郎シリーズ
20回め

麻生祐未の演技は
ますますエスカレートしてますねぇ

本来もっと上手なはずなのに
演出の人が
無理にやらせてるのかしら


最近のドラマは役者をどうしたいんだろう
サラサラとサラサラと
流れる砂の音を
君は聞く耳を持ち合わせている かな


小さなスミレの花が
開くのを見たことがある かな


街を歩けば
いくつもの青い風が
角から姿を見せるよ

そんなとき
君の肩は小さくて
僕の腕が長いから
困って通り過ぎてしまうの かな

またサクラの花が散って
実をつけたら
すっぱさに驚いて
大きく開いた瞳を思い出すだろう


あの大きな公園に
また一人で出掛けよう
変わりない木々の間を
オジサンになった僕は
同じ道順を辿って行く かな


サラサラとサラサラと
流れる砂の音を聞きながら
唄うのさ
時の流れを埋め尽くして
星の流れをせき止めて
音の流れに揺られて
光の壁を見つけだし たら

それでオシマイ
帰って行くのさ



少しだけ思い出を
分けてもらってもいいですか
そしたらもっとましにお日様に会えるだろ
右手が離すは約束の黄色い砂時計だ
左手のつかむは使ったことのない青い水のハサミだ
ぶら下がった麻ロープのカーテンを切り
灯りのない天井を
月が覗いてくれるまで
コロコロと乾いた板床に
落ちた黒電話を待つ

灰まみれの空き缶で
あふれた吸い殻にしみこむ雨の雫が広がって
街は公害の逃げ道を塞いでしまう
競馬場の横を高速道路の下を
道はグルリと曲がり
退屈しのぎに駅まで這い行き
幸いかな
雨上がりの夕陽が差し込んでくるのに出逢う

あぁ
あっちの方向は西だ尾張だ
更に西に思いを馳せて膝をつく
棒っ切れを拾い上げ丸を地面に描くと穴ができる
星へと続く道らしい
踏み込んでみる勇気ある者は進め
月の覗き込む北の窓へ鏡を持ち出したら青と緑が混じり合う雲が浮かび上がり行く
おびただしき軽やかな馬の姿の薫りが東の空へ誘う
春の夜に虹に囲まれてしまえば呪文三度唱えて逃げ出せ
わずかな記憶を頼りに明日を組み立つ試みに人はどれだけの脳を注げば羽根を背中に生やすのか
リンドンデン
鐘の音が耳の奥にやっと届き始めた
ワルツを刻む鐘の音が