
今はまったき、呆れるほどどこに行っても
ああいった温泉施設があって、
しかもどこも混んでいる。
坊主と焼肉をたらふく食べて帰って、
朝の4時近くまで飲んだ。
住職は般若湯は飲むのをやめていたので
オイラがひとりでお供えに頂いたビールを飲んだ。
電気を止めているので
ろうそくの灯りだけで
本堂の縁側に二人して
オイラは飲んで
住職はタバコを吸いながら
不動堂の裏のイチジクの実が
木になったまま朽ちて
風に乗って臭いが来る
いろいろの話をしながら
6時間くらい
山の中の夜はオイラタチの声を除けば
何も音が無い
イチジクの朽ちた臭いを運びながら
時おり風が通り過ぎる
ろうそくを10本灯しきり
ビールは12本空いた
タバコは2人で27本
坊主も悩みが多く
オイラも悩みが多く
山の中の夜は静かであった
炎いの丘が白みはじめた