その日は突然やってきました。
Nov. 22. 2010
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが・・・
この日の営業を持って六本木Cavern Clubはしばらくの間休業することになりました。
公式ホームページにて公式のコメントが出されております。
あの日から4日経ちますが自分の中ではまだいろいろなことが
消化出来ていないというか・・・受け入れることが出来ていないというか・・・
22日 2ステージ目が始まる少しまえ電話が鳴った・・・
自分と同じ場所で働くスタッフ仲間から・・・・
電話の向こうで仲間が・・・
今夜の営業で店を閉めるらしい・・・
今夜終了後音響機材を撤去します・・・
詳しくは店舗責任者の指示を待ってください・・・
その電話で自分はかなり動揺した・・・
今夜が最後のステージになることは
すぐに理解出来た・・・
2ステージがスタート自分は動揺を隠せず
ステージライティングがうまくコントロール出来なくなっていた・・・
音響に対してはちからいっぱい集中していたので
おそらくなんの問題もなかったように思えるのだが・・・
その日のメインスピーカーはいつもとは
違うものを使っており非常にサウンドメイクを
しやすかったことがいい状態を保てたのかもしれない・・・
2ステージ終了後店内に不穏な空気が流れはじめた・・・
あちらこちらで・・・
いろいろなことが動き始めたようだ・・・
3ステージ以降はいつもは
楽屋に行くBand Memberもなぜかきょうは
店舗内Bar Counter周辺で待機している・・・
日付の変わった5ステージ終了後
何名かのMemberは楽屋に戻った・・・
自分は彼らたちを追いかけるように
楽屋に向かった・・・
楽屋にいるMemberたちはみな無言だった・・・
その中でBand Masterは6ステージの演奏曲を
決めていた・・・
Band Masterは Beatle Powerの
パウロ鈴木。氏・・・
彼は六本木Cavern Clubが旧防衛庁前(現Tokyo Mid Town)
から5丁目に移転した時の杮落し公演を勤めた方なのである
何の因果か今夜は六本木Cavern Club最終ステージを
勤める役回りとなった・・・
自分はその当時の話をパウロ鈴木。氏より
聞いたことがある
杮落し1曲目はPaul McCartneyのMy Loveだったそうだ
その曲を演奏し社長に怒られた・・・
そんな話を聞いていた・・・
そんな話を思い出した自分は
今夜のLast NumberはMy Loveで締めくくりませんか・・・
なんて身勝手なリクエストをしてみた・・・
しかしそれはかなわなかった・・・
6ステージ目のSet Listが決定し
自分にも配布された・・・
Last Stageがいよいよ始まる・・・
しかし誰もラストステージであることを
口にしなかった・・・
いま出来ることをやりましょう!
それが
Menber と Staffの合い言葉で
あるかのようにみんながそう思っていた
そして
Count Dounをするかのように
6ステージは始まった・・・
Last Numberは
She Loves You
演奏が終わり
Memberから ありがとうCavern Club!
その一声でステージの幕は降りた・・・
その後静かになった店内で
一時閉店のミーティングがおこなわれた・・・
何とも言えないキモチで説明を受けた・・・
明日からは・・・
ここはないのだ・・・
そう思うといろいろなことが
思い出された・・・
突然の知らせて涙を流し
『認めない絶対に認めない』と
訴え叫ぶスタッフ・・・
誰もが同じキモチだったに違いない・・・
自分は携わって2年ちょっとなのだが・・・
ここにはいろいろなキモチや思いが
詰まっていたことに気がついた・・・
ステージの機材をひとつひとつ片付けていると
ひとつひとつ思い出されてくる・・・
時折作業している手がとまる・・・
ため息が出る・・・
手を動かす・・・
音響機材の一番最後に
Mixerを取り外した・・・
1人で機材を外したのだが・・・
軽かった非常に軽かった
悔しいくらい軽かった
うっすら視界が歪んだ・・・
誰もが同じキモチなのだろう・・・
みんな黙々と壁にかかった
The Beatlesに関連するパネルを
剥がして行く・・・
店内の装飾品がひとつひとつ
片付けられて行く・・・
音響の機材を引き取りに
機材車を仕事仲間の大井氏が持って来た・・・
音響機材 楽器 を ひとつひとつ運び出し
積み込んで行く・・・
普段から撤収は慣れているのだが・・・
その日はなぜか違った・・・
全ての音響機材楽器を積み込み
大井氏は機材倉庫に戻って行った・・・
自分はその後店内に居残り
舞台照明を外したり
店舗の備品を運び出す手伝いをしていた・・・
作業開始からほぼ12時間
大体のものが店の外に運び出された・・・
店・・・いや 建物・・・と言った方がいいかもしれない
いままでは店だったが・・・
すでに今は・・・
店ではない・・・
そこにはかつてパネルがかかっていた
という証のように真っ白な開店当時の壁の色が
非常に悲しく目に飛び込んでくる・・・
2010年11月23日16時20分ころ・・・
自分は六本木Cavern Club いや 六本木Cavern Club跡地を
自分の機材をかかえ後にした・・・
いつまでも六本木の街を離れたくないそんなキモチを
残しながら・・・
さいごに
六本木Cavern Clubに携わったBand Member Staffすべての人に
ありがとう そして また会いましょう 一緒に仕事をしましょう!
それまで・・・Good! Luck!!
この日の6ステージSET LISTそして営業時の六本木Cavern Club店内


Nov. 22. 2010
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが・・・
この日の営業を持って六本木Cavern Clubはしばらくの間休業することになりました。
公式ホームページにて公式のコメントが出されております。
あの日から4日経ちますが自分の中ではまだいろいろなことが
消化出来ていないというか・・・受け入れることが出来ていないというか・・・
22日 2ステージ目が始まる少しまえ電話が鳴った・・・
自分と同じ場所で働くスタッフ仲間から・・・・
電話の向こうで仲間が・・・
今夜の営業で店を閉めるらしい・・・
今夜終了後音響機材を撤去します・・・
詳しくは店舗責任者の指示を待ってください・・・
その電話で自分はかなり動揺した・・・
今夜が最後のステージになることは
すぐに理解出来た・・・
2ステージがスタート自分は動揺を隠せず
ステージライティングがうまくコントロール出来なくなっていた・・・
音響に対してはちからいっぱい集中していたので
おそらくなんの問題もなかったように思えるのだが・・・
その日のメインスピーカーはいつもとは
違うものを使っており非常にサウンドメイクを
しやすかったことがいい状態を保てたのかもしれない・・・
2ステージ終了後店内に不穏な空気が流れはじめた・・・
あちらこちらで・・・
いろいろなことが動き始めたようだ・・・
3ステージ以降はいつもは
楽屋に行くBand Memberもなぜかきょうは
店舗内Bar Counter周辺で待機している・・・
日付の変わった5ステージ終了後
何名かのMemberは楽屋に戻った・・・
自分は彼らたちを追いかけるように
楽屋に向かった・・・
楽屋にいるMemberたちはみな無言だった・・・
その中でBand Masterは6ステージの演奏曲を
決めていた・・・
Band Masterは Beatle Powerの
パウロ鈴木。氏・・・
彼は六本木Cavern Clubが旧防衛庁前(現Tokyo Mid Town)
から5丁目に移転した時の杮落し公演を勤めた方なのである
何の因果か今夜は六本木Cavern Club最終ステージを
勤める役回りとなった・・・
自分はその当時の話をパウロ鈴木。氏より
聞いたことがある
杮落し1曲目はPaul McCartneyのMy Loveだったそうだ
その曲を演奏し社長に怒られた・・・
そんな話を聞いていた・・・
そんな話を思い出した自分は
今夜のLast NumberはMy Loveで締めくくりませんか・・・
なんて身勝手なリクエストをしてみた・・・
しかしそれはかなわなかった・・・
6ステージ目のSet Listが決定し
自分にも配布された・・・
Last Stageがいよいよ始まる・・・
しかし誰もラストステージであることを
口にしなかった・・・
いま出来ることをやりましょう!
それが
Menber と Staffの合い言葉で
あるかのようにみんながそう思っていた
そして
Count Dounをするかのように
6ステージは始まった・・・
Last Numberは
She Loves You
演奏が終わり
Memberから ありがとうCavern Club!
その一声でステージの幕は降りた・・・
その後静かになった店内で
一時閉店のミーティングがおこなわれた・・・
何とも言えないキモチで説明を受けた・・・
明日からは・・・
ここはないのだ・・・
そう思うといろいろなことが
思い出された・・・
突然の知らせて涙を流し
『認めない絶対に認めない』と
訴え叫ぶスタッフ・・・
誰もが同じキモチだったに違いない・・・
自分は携わって2年ちょっとなのだが・・・
ここにはいろいろなキモチや思いが
詰まっていたことに気がついた・・・
ステージの機材をひとつひとつ片付けていると
ひとつひとつ思い出されてくる・・・
時折作業している手がとまる・・・
ため息が出る・・・
手を動かす・・・
音響機材の一番最後に
Mixerを取り外した・・・
1人で機材を外したのだが・・・
軽かった非常に軽かった
悔しいくらい軽かった
うっすら視界が歪んだ・・・
誰もが同じキモチなのだろう・・・
みんな黙々と壁にかかった
The Beatlesに関連するパネルを
剥がして行く・・・
店内の装飾品がひとつひとつ
片付けられて行く・・・
音響の機材を引き取りに
機材車を仕事仲間の大井氏が持って来た・・・
音響機材 楽器 を ひとつひとつ運び出し
積み込んで行く・・・
普段から撤収は慣れているのだが・・・
その日はなぜか違った・・・
全ての音響機材楽器を積み込み
大井氏は機材倉庫に戻って行った・・・
自分はその後店内に居残り
舞台照明を外したり
店舗の備品を運び出す手伝いをしていた・・・
作業開始からほぼ12時間
大体のものが店の外に運び出された・・・
店・・・いや 建物・・・と言った方がいいかもしれない
いままでは店だったが・・・
すでに今は・・・
店ではない・・・
そこにはかつてパネルがかかっていた
という証のように真っ白な開店当時の壁の色が
非常に悲しく目に飛び込んでくる・・・
2010年11月23日16時20分ころ・・・
自分は六本木Cavern Club いや 六本木Cavern Club跡地を
自分の機材をかかえ後にした・・・
いつまでも六本木の街を離れたくないそんなキモチを
残しながら・・・
さいごに
六本木Cavern Clubに携わったBand Member Staffすべての人に
ありがとう そして また会いましょう 一緒に仕事をしましょう!
それまで・・・Good! Luck!!
この日の6ステージSET LISTそして営業時の六本木Cavern Club店内

