鬼姑が退院してきてから
初めて病院に行ってきました。
待ち合いにて
『この先生が
手術してくれたんか?』
と、医師のネームプレートを見て
私に質問してきます。
お前、
わずか数日で名前も忘れたんかい
相変わらず
バカな鬼姑。
名前を呼ばれて診察室に入り、
細胞検査の結果を聞きました。
残念ながら、
リンパへの転移はなく、
宇宙への帰還は
さらに延期となった模様です。
あんなにがんばっていた
スキルス癌細胞も
宇宙人のヘンテコな臓器では
威力を発揮できなかったようで
あっけなく腕前のいい医師によって
取り除かれてしまったようです。
もっとがんばれよ、スキルス癌細胞


医師から、
大丈夫でしたよ
と告げられ
飛び上がって喜び
先生に抱きつく鬼姑…。
若い子なら
抱きつかれても先生はうれしいだろうが
70のクソババアに抱きつかれても
気持ち悪いだけだろう…。
しかも、先生が説明する間に、
五回も抱きついてましたからね。
ありがと~先生
先生のおかげ~

先生には感謝してるぅ


ほんとにありがと~



先生大好きぃ




もう、誰も止められません
いちいち椅子から立ち上がり
先生にダイレクトアタック。
胃ガンなのに太った体で
思い切り抱きつきます。
おかしいな、
あれ、
お腹の傷が痛い、痛いと
よろよろしてたのは
どこのどいつだったかいな。
椅子からのダイレクトアタック五発をかまし
下品さを身体中からにじみ出しながら
大声をはりあげる鬼姑。
連れて歩くのは
この上なく恥ずかしいです。
だから、一緒にでかけたくないのよね。
まわりの迷惑とか
まったく考えないひとだから。
自分本意の自己チューだから
人の気持ちなんて
いっさいお構い無しだしね。
だから、ヘンテコな奇妙な
言動になるんだろうけど。
しかも、
先生がせっかくふってくれた
物忘れが気になるなら紹介しますよ
って話を
先生、そんなことは全然ないから
大丈夫です


そんなの嘘嘘

とか言いやがって


てめぇのせいで
こっちがどれだけ迷惑してると思ってんだ

まだまだそんなことは
いいです
今はそんなこと考えられんから
って、勝手に決めやがって


次の通院は7月だってのに
その先の紹介になると
何ヶ月先になると
思ってんだよ
脳の血管が詰まってると
そうなるかもしれんのだよ
せっかく大病院に通ってるんだから
その間に検査してもらったほうが
いいでしょう
と、キレ気味に
帰りにいっておきましたが・・・
なんとかして
検査させるように
しむけなくっちゃ・・・
もう、ほんと、
めんどくさい!!!!
さっさと宇宙に還れ!!!!