仕事からの帰り道、
乗換駅のホームで、奇声を発するおじさん発見。


どうやら酔っぱらっているような様子…。


身なりもみすぼらしく、服も体もとても汚い。


ホームに並び、電車を待っていたわたし。
マンガ『斎藤さん』を熟読していた。
ふと声がして、マンガの世界から現実に戻ると、



なぜか、いつのまにやらそのおっさんが私の横に
( ̄▽ ̄;)


え、まさか同じ車両に乗るつもり?
( ̄▽ ̄;)


駅員さんが近寄ってきてくれて
そのおっさんに話しかけている


その隙に、丁度到着した電車に乗り込む。


早く出発してくれぇ
(@_@)


しかし、願いはかなわず、ドアが閉まる前に、
おっさん乗車。
(゜ロ゜;


やだなぁ…(´Д`)と、思っていたら


おっさんが私をみつけ、うれしそうに近寄ってきた
(((^_^;)



まじっすか( ̄▽ ̄;)



吊り輪に体重をあずけ、私にからんできた
(T_T)



『ねーちゃん、きれいやなぁドキドキ
(酔っぱらいに誉められてもうれしくねぇ(TT))


座席に座っていた私ににじりよりながら、
ひとりでわたしにむかってしゃべっている。




ヘルプミー(ToT)




そのうち私を見回しながら、
ネイルに目が止まったようで、
私の爪をさわりながら
『きれいやなぁ、これドキドキ
と、満足げ




うわぁ~ん(T-T)




すると、ふたつとなりに座っていた
サラリーマンが突然立ち上がり、
おっさんに怒ったのです。

『やめろ!!静かにしてろ!!』



おっさんが
『おれは最近、刑務所から出てきたばっかりなんだぞぉ』
と、すごんでも、


『それはおめでとう』
と、全くひるまず…。




すてき(T-T)




騒動の最中、ほとんどの人は知らん顔だったのに…。

いい人と乗り合わせたよ、よかったよぉ。
(T-T)


おっさんがリーマンともめているうちに
隣にいたおばさんが席を立った。
もしかして車掌さんに通報しに?

と、淡い期待を抱きながら、
おっさんの演説と説教を聞く(T_T)

リーマンさんは『はいはい(-_-)』と言いながら右から左…。


しばらくしたら、その空いた席におっさん着席。


臭いんですけどぉ…(T_T)

酒と浮浪者の匂いが…。
あからさまに立つわけにもいかず、

黙って座っているしかないわたし。

日頃から鬼嫁の特訓さえしていれば…
こんなおっさん一喝できたかもしれないのに


あぁ…(T_T)


おっさん、何を思ったのか、私とは反対側の女性に突然、行き先を確認。


『そっちには行きませんよ』


そう言われると、おっさん

『えぇ~ほんとにか!』と困惑(((^_^;)


しばらくして、でっかいのび太くんみたいな車掌さんが登場。
各駅停車だから、ドアのあけしめをしながら、
おっさんの相手はきびしそう。


『あんたかね、騒いどる人って』
と、車掌さんが話を始めた。

どうやらおっさん、全く違う方向にいきたいらしい。

『次で降りて、反対方向の電車に乗って
乗り換えてね。
戻ったらまた駅員さんに聞いて乗るんだよ』

おっさんを見送り、ドアを閉める車掌さん。

『あんれまぁ…』
なんて言いながら降りていくおっさんを見ているうちに
車内からは笑い声と安堵の声が…

リーマンさんは、
『大丈夫でしたか?』と、
何度も気遣ってくださり
ついうっかり惚れそうになりました。


私のとなりにいた学生さんと
『ほんとに酒臭かったよねぇ』と話をしてしまいました。
学生さんも、
『ほんとに臭くて息止めてたんですけど、つらくて』
と、言っていました。

とにかく緊迫した車内が、一気に安堵の車内になり、
ほっとしました。

一応、何度もお礼は言いましたが


改めまして、
この場をおかりしまして


ほんとうにありがとうございましたm(__)m