当時、ハネムーンベビーで
モンキチ(上の子)を授かった私たち。
新婚生活=妊婦
生活
となったわけであります。
もともと体が弱かったのと
神経性胃炎がそこに加わり
下痢が止まらず、
半年経ったある日、出血。
栄養失調にもなっていて、
即、入院となりました。
当時、私にも夢がありました。
結婚したら、誰にも気兼ねすることなく
旦那と旅行に行ったり、
どこかにでかけたりしたい。
だって、送ってもらわなくても
同じ家に帰ってくるのって
とっても幸せなことじゃないですか。
そんな、憧れがあったんです。
でも、そんな夢も、
こんな妊婦生活によって
もろくも、儚くも崩れていくわけです。
しかも、鬼姑の過干渉付き・・・。
どこかへ出かけようとすると
「遊んでばっかりおって、
いいですこと」
と、言われる。
当時、私は専業主婦。
生活費も鬼姑が払ってくれていたので
大きい顔もできず、
ほとんどずっと家で過ごしていました。
そう、妊婦生活は、
引きこもり生活だったのです。
出かけるのは週末の買い物だけ。
それも、鬼姑の友達と一緒に
鬼姑の休日に
買い物を済ませてしまっていると
週末に旦那と買いに出るものもない・・・。
ただ、ひたすら家でじっとして
家事をこなしているだけなのでした。
5月に結婚して、
旦那と初めて2人で出かけたのは
11月になってからでした。
それも、近くの公園。
展望台に少し登っただけでした。
ものすごくうれしかった反面、
ものすごく悲しかったことを覚えています。
そんな私の妊婦時代の夢は旅行でした。
こどもが1歳になったら
家族3人で旅行をしよう。
旦那の給料をせっせと貯金して
1歳になったら旅行に行く計画をたて、
それだけを励みに
モンキチ(上の子)が生まれてからも
必死で、家事と、子育てをしていました。
そしてモンキチ(上の子)が1才になりました。
ちょっとした達成感を味わっていたのでした。
その頃には2人目のことも考えていたので
また妊婦生活に入ると、
どこも行けないだろうってのもあったし
家族3人で、というのも
2人目が生まれたら絶対にありえないことなので
どうしても、モンキチ(上の子)が1歳の時に
旅行に行きたかったのです。
モンキチ(上の子)の誕生日は2月。
まだ肌寒いその時期に
1歳の子を連れて歩くのはかわいそうだと思い
3月の終わり頃に旅行の計画をたてました。
京都への一泊旅行
でした。
その話は当然、鬼姑にもしました。
そのときは旦那も一緒だったからか
何も言われませんでしたが
私とふたり何かの話しをしていて
私が「貧乏だも~ん」と言ったら、
「貧乏な人が京都なんか、
行けるんかっ」
と、言われたのです。
応援よろしくお願いします。
ものすごく楽しみにしていた
旅行だったのですが
この一言で、とっても嫌な気分になり
やめてしまおうかとも思ったのですが
家族3人にこだわっていた
今までの自分のがんばりを
自分で否定することはできませんでした。
実家の親は、とても賛成してくれて
「それは楽しんでいらっしゃいね」
と言ってくれたものだから
鬼姑も当然、そう言ってくれるものだと
思い込んでいたのです。
嫌味を言われるとは、
思ってもいなかったのです。
結局、旅行中もずっと
この言葉を引きずることになったのでした。
だから、京都の1泊旅行は
ちょっと悲しかった思い出だけが残っています。
そんな、旅行でした。