義妹の結婚式は
今からちょうど13年前のことでした。
理容師と美容師
なので、
挙式は火曜日。
結婚式場は他に一組もなく、
義妹たちの貸し切り状態でした。
義妹はかなりつまらなさそう…。
だって、列席者以外に
誰も義妹たちを見る人がいないんですもの。
よそのお嫁さんとドレスの競い合いや、
よその旦那の品定めができないのが
不満のようでした。
義妹の旦那の友達は、
それはそれはハイテンションでした。
仲間内でも結婚が遅かったようで、
かなり騒いでいました。
式には理容店側の常連のお客さんもいたりして、
お客さんを大事にしてるんだなぁと思いました。
(ま、後に義妹はとんでもないことをやらかすんですけどね)
披露宴がおわり、
旦那側の友人達がひとりひとり
「コメントをください」
と言いながら、参列者をまわっていました。
みんなは口々に
おめでとうだの幸せに
だのと言っていましたが、
私からすれば、おめでとう私…
だったし、
ご苦労さま私…
だったわけであり…。
最後の最後に私にビデオカメラが回ってきたとき、
両家の親族が勢揃いしている中、
私は、こうコメントしたのでした。
「今日はおめでとう。
●●さん(義妹の旦那)、
返品は受け付けませんのでよろしく♪」
友人達も親族も、大爆笑
かなりウケました。
でも、わたしはかなり大マジだったんです。
ウケをねらったわけではありません。
のちに私のこのセリフが波紋をひろげ、
光を浴びる日がくるのですが、
それはまたの機会のお楽しみに
↑早く教えてよ~と思った方は応援よろしくお願いします
こうして義妹たちは、
オーストラリアへと新婚旅行に旅立ち
私は嫁としての勤めをひとつ終えたかのように思われましたが、
そうは問屋が卸さないのがこの義妹と鬼姑。
ますます波乱な日々へと
突き進んでゆくのでありました…