毎朝、家を出掛けていく順番はだいたい同じで、
モンキチ(上の子)、ポチ(下の子)、旦那、私、の順番。
これが毎日繰り返されている。
モンキチ(上の子)が出掛ける7時半過ぎには、
鬼姑はまだいびき
をかいている時もあるが、
ほとんど目は覚ましていて、
私がモンキチ(上の子)を起こしている時にかならず横槍を入れる。
それも毎朝。
『なんでもっと早く起こしてやらんの![]()
私はちゃんと起きるまで起こしてやるんだけど
』
と、セリフも毎朝同じだ。
このセリフを聞くたびにカチンとくるのだが、
ポチ(下の子)のときには、
『なんでもっと早く支度させたらんの
』
に変わり、私を直撃する。
そのたびにまたカチンとくるのだが、とりあえず聞き流す。
私に口撃してくるときは、旦那はトイレ
に入っているときか、
シャンプー
してるとき。
そう、かならず聞こえない環境下で攻めてくるわけだ。
だから、毎朝私が繰り返し、繰り返し受けている口撃
は
私の口から伝えなければ旦那にはまったくわからないのだ。
けれど、毎日毎日こんな繰り返しをいちいち話す気にもなれず![]()
何も言わないまま過ぎている。
あまりにもありすぎて、いちいち言ってられないのが現実だ。
逐一報告していたら、
私は旦那に一日中鬼姑の悪口を吹き込むことになる。
最初は聞いてくれるかもしれないが、
口を開けば親の悪口を言う妻なんて、
そのうち嫌気がさすに決まってる。
簡単に想像できるだけに、やはり実行にはなかなか移せない。
たいていの人は旦那さんに全て話せばいいと言う。
確かにそうなのかもしれないが、
安易に行動に移さない理由はそこにある。
鬼姑に嫌われるのはかまわないが、
旦那とまで、いがみ合いたくないのだ。
旦那の支度ができ、私は駅まで旦那を送る![]()
その時、わざわざ玄関までついてきて、
やさしそうに『いってらっしゃい』と鬼姑が旦那に言う時がある。
そんな日は私はむしずが走る。
自分の旦那(舅)が出掛けるときなんか
お互いに見向きもせず、挨拶なんてしたこともないくせに、
なぜ、息子や孫にはできるのだろう。
しかし、その後が問題だ。
私が出掛けるのが一番遅いので、
だいたい9時前なのだが、玄関でいってきますと言っても、
鬼姑はもちろん、舅も寝ていて(たぶん目は覚めている)
完全無視になるのだ。
鬼姑に玄関で見送られたくないのでいいのだが、
息子や孫にできる挨拶が嫁にはできない、しない
というのがカチンとくる。
毎朝これだけの、『カチン』を抱えて家を出るわけだ![]()
誰に言うわけでもないが、
こいでいる自転車ではついつい独り言が多くなる。
駅までの田んぼの間の道は私の愚痴タイムだ。
『毎日こんなに朝からカチンカチンしてたら、
私がワイングラスだったら、すでに粉々だな…。
グラスじゃなくても中身はすでに粉々かもしれないけどなぁ…。』
田んぼを走る風を浴びながら、今日もつぶやく『てち』でした。