うちの鬼姑も舅も商売人です。


鬼姑は自宅で仕事をしていますが、
舅は、自宅から1駅離れたところにお店を構えています。


私は3年ほど前までは、その舅のお店の駐車場に車を止め
そこから電車に乗って仕事に行っていました。


今では、舅は駐車場を借りる余裕がなくなったようで、

店は昼のみの営業で、

舅は夜はどこかの工場へ働きに行っているようです。


私達には何も話さないので詳しいことは全くわかりません。


もちろん舅は、鬼姑にも何も話していません。


いちいちごちゃごちゃ言われるからでしょう・・・。
そのあたりは共通の理解の範囲だと思っていますが・・・。

ある日、鬼姑の実家でもめごとがあり、
兄弟が集められ、話し合いの場がもたれました。
もちろん、皆、夫婦同伴です。


うちの鬼姑も舅と夜6時ごろ出かけていきました。


『夕飯はこんな時間だからたぶん食べてくると思うわ!』
みたいな事を言って、鬼姑たちは出かけていきました。

出かけてから何の連絡もなかったので、
夜も9時半を過ぎたし、
これはもうどこかで食べてくるんだろうと解釈した私は
さっさと風呂の支度や、洗い物などをしながら、
テレビを見ていました。


すると、10時過ぎに鬼姑たちは帰ってきました。
そして、帰ってくるなり

『何にも食べとらんで、なんかない!?』
と、言ったのです。


そんな時間まで何も食べずにいたことも不思議でしたが、
もし家で食べるつもりなら、帰ってくる前に

1本電話くらいよこすのが普通だろうと思っていたので、

ものすごくびっくりしました。


でも、なんとかしなくちゃと思い、
それから何か食べれるようにと残り物を温めたりして悩んでいました。

すると、飲食店を経営している舅は味噌汁を作ると言い出し、
味噌はどこにあるんだと私に聞いてきたのです。


「え、味噌なら冷蔵庫の中だけど?」
と、答えると、

『味噌を冷蔵庫に入れるやつが、どこにおるんだ!?』
といってきたので、

「え、違うの? 開封後は冷蔵庫にって味噌に書いてあることない?」

と、私が言ったのが、

どうやらこの事件の始まりのようでした。


そのときは、その言葉の重みなんて、

私にはまったくわかっていなかったのでした・・・。



そう、そこから、舅の仕返しが始まったのです。