「着いたよーって、寝てんじゃん。
平手起きて」
「んん」
「おはよ。着いたよ」
寝ちゃってたのか。
「ありがとうございましゅ。あ、、」
「呂律回ってないじゃん。かわいい」
「かわいくない」
「はいはい、いいから行っといで?」
私はもう一度お礼を言いあの人がいるというスタジオへ向かう。
いつもは緊張しないけど今日はなぜだか緊張している。
自分でも無謀なことだと分かっているからだろうか。
そんなこと考えていたらあっという間にスタジオに着いた。
ドアを開けようとしたら、
ドンッ!
いった、、
ドアを開けようとしたら向こうから誰か出てきたみたいで見事に頭をぶつけてしまった。
「平手?大丈夫か?」
「痛いです」
「悪い悪い、そろそろ来る頃かなって外出た
らちょうどだったな」
絶対悪いって思ってないよ、めっちゃ笑ってんじゃん。
「まぁ、とりあえず入れ」
「はい、失礼します」
「で、話って?」
「秋元さん、お願いがあります」
うん、知ってると笑いながら言ってる秋元さん。私そんなお願いばっかりしてるかなって思ったけど、すぐ気持ちを切り替える。
「紅白出場決まったじゃないですか」
「決まったな」
「それで、その紅白の時なんですけど」
「21人で出たい。とか言わないよな?」
一瞬言葉を失った。
だって、私が言おうとしてたこと言われたんだもん。
「その通りです。秋元さんってエスパーで
すか?」
「そんなんじゃないわ。ただ平手が考えるこ
とが分かりやすいだけ。
グループのことをよく考えていてメンバー
思い、ファン思いな平手がこのタイミング
で話があるって来るんだもんそれしかない
だろ?」
さすがだな、、。
でも理解してくれてるなら話が早いや。
「だめですか?」
「だめだ」
即答だった。
「なんでですか?」
「当たり前だろ。原田はいいにしろ、特に志
田は文春のおかげでよく思っていないファ
ンがいる」
「愛佳は悪くない!」
スタジオに私の声が響く。
「分かってるよ。あんなのただの噂にすぎ
ない。そんなの分かってる。俺だけじゃな
い、ファンの人も分かってると思う。
けど 、志田のことを理解してる人が100人
いたとしても志田を悪く思ってる人かたっ
た1人いるだけで、ただそれだけで志田が傷
つくかもしれないんだぞ」
秋元さんの言うことは正論だった。
「でも俺も個人的に21人の姿が見たいな」
「え?」
「でもな~、んー」
なんか悩みだした秋元さん、どうしたんだろ。
「21人で出られるようにしてあげるよ」
「ほんとですか!」
「ただし、条件がある」
「どんな条件でも実現してみせます」
「まず、アンチが3人に集まらないように乃木
坂メンバーも参加してもらう」
「どういうことですか?」
「今年はいっぱい卒業したろ?
だから今年卒業した人も含め、今まで卒業
した人全員で1つのグループとして紅白に出
場する。そんでこっちをメインとする。そ
のメインのついでとして、欅、乃木それぞ
れが今夜きりのスペシャルバージョンとし
て出場する」
「なるほど。確かにそれなら大丈夫そうです
ね」
「あぁ。でも全員が全員出てもいいと言われ
なかったらダメだ」
「分かってます。何人いればいいんです
か?」
「西野、米谷はまだいるし、原田も卒業メン
バーじゃないから、欅のパフォーマンスに
出れるけどこっちには出せない。だからそ
の3人を抜いて18人は欲しい。
まぁ、でも難しいから最低でも15人だ。
15人を12日の水曜までに集めること。
それが出来なかったら潔く諦めること、
いいな?」
絶対集めてやる!
「分かりました。ありがとうございます」
深く頭を下げスタジオを後にする。
「おかえり」
やっさんは笑顔で迎えてくれた。
「ただいま笑」
「なんか嬉しそうだね」
「別に〜あ、それよりも早く理佐たちがいる
焼肉屋さん連れてって!」
「はいはい」
私が嬉しいのは焼肉を食べれるからだろうか、それとまた愛佳とずーみんと一緒にステージに立てるかもという希望が見えたからだろうか。