理「ねぇ、私変じゃないよね」

由「変じゃないよ」

理「ほんとに?」


はぁ、さっきからこの調子だ。

桜井さんにご飯に誘われ、ねる、理佐、こば、おだなな、ふーちゃんを誘い指定されたお店、、、というよりカラオケにいる。
まぁ、こんな多人数で集まればバレるしなによりうるさいからカラオケになっちゃうよね。


齋「平手、なんで乃木坂さんたちとご飯じゃ
      ないけどご飯行くことになったの?」

「紅白のことについ話しに行った時、最後に
   誘われたの。もともとご飯食べに行く予定
   だったから一緒にどうかって」


でももともと行く予定だったっていうのは嘘だろう。多分、私が気負いしないようにしてくれたんだろうな。


織「そーだったんだ」

「うん」





その後も乃木坂さん達は来ない。


ね「ちょっと遅くない?何かあったのか
      な?」

齋「平手、連絡来てないの?」

「うん、結構最初の方に送れるって入ったき
   り全然ない」

齋「そっか」


ピコン


「っ!!!
   ちょっと行ってくる!」

理「ちょ、てち!」


理佐の声が聞こえたけど今は早く行かなきゃ。

早く、助けに行かなきゃ。



だけどどこにいるのか分からない。
ただ桜井さんから『助けて』と入っただけ。
とりあえず電話しよう。


プルルルルッ  プルルルルッ
  プルルルルッ      プルルルルッ


ん?音が二重で聞こえる。
もしかして近くにいるのかも!


音がする方へ走る。

いた!

桜井さん、飛鳥さん、白石さん、西野さん、高山さん、生田さんが3人の男に囲まれている。
それも薄暗い路地裏で。


私はフードを深くかぶり近づく。


「なんだよお前、悪いけど俺ら男には興味な
   いんだわ」


よかった、男と勘違いしてくれて。
これなら欅にも乃木坂さんにも迷惑かからないから。


飛鳥さんが手を掴まれて壁に追いやられている。


「手、離せよ」


自分でもビックリするぐらい低い声が出た。


「お、おい、話聞いてたのかよ 」

「は?聞いてないのはどっちだよ。
   さっさと汚い手どけろよ。
   なに?それともやる?笑」

「ッチ、行くぞ」


タッタッタッタッタ



「ふぅ、これで大丈夫ですね」

「「「、、、、、」」」

「えっと、、、」

桜「あ、ごめんね、ちょっとビックリし
      ちゃって」

「皆さんケガないですか?
   特に飛鳥さん大丈夫ですか?」

白「私は大丈夫」

生「私も」

西「ななも」


飛鳥さんはなにも言わない。

飛鳥さんに近づいてみると体が震えている。
よっぽど怖かったのかな。


ギュッ


飛鳥さんを優しく抱きしめる。
落ち着かせるのにこれしか思いつかなかったから。


「すいません、これしか思いつかなくて。
   あの、嫌だったら言ってください。
   すぐ離しますんで」

飛「大丈夫、もう少しこのままでいて」

「はい」











飛「ごめんね、もう大丈夫」


飛鳥さんを離す。


飛「ありがと」

「いえいえ、来るの遅くなってしまいすいま
   せん。もっと早く来れればこんな怖い思い
   しないで済んだかもしれないのに」

飛「そんな平手ちゃんが気にすることじゃな
      いから」

白「そうそう、寧ろ助けて貰っちゃって感謝
      しかないよ」

桜「うん!ほんとにありがとね!」

「いえ。あ、じゃあ、みんな待ってるんで行
   きましょうか?」

生「行こ行こ~」






生「お待たせ~」

白「ごめんね遅くなっちゃって」

ね「あ、大丈夫です」

桜「ふふっ、みんな固くならなくていから
      ね。今日は楽しもう!」

織「はい!」






その後みんな凄い盛り上がり、飛鳥さんにも笑顔がみられるようになった。
まぁ、中心的にうるさいのは生田さんと白石さんとおだななとふーちゃんだ。


西「ごめんな~、うちのいくちゃんとまいや
      んがうるさくて」

理「そんなことないですよ、おだななとふー
      ちゃんもうるさいので笑」

白「ほらほら!欅ちゃん達もっと歌って!」

飛「まいやんうるさい。
      欅ちゃんたちいじめないの」

織「飛鳥さん大丈夫ですよ!
      ほら、平手1曲歌って!」

「はぁ?」

齋「そーだよ平手!ほら歌って歌って!」


やっぱこの2人誘わなきゃよかった。
絶対歌わなきゃ行けないやつじゃん。


「はぁ、ねる、一緒に歌お」

ね「えー」

「なんでだよ笑
   じゃあ理佐」

理「、、、、」

「聞こえないふりすんな!
   はぁー、こば歌お」

由「いいけどなんで私最後なの?笑」

「こば歌上手いから出来れば一緒に歌いたく
   なかったの」

ね「ちょっと!じゃあ私下手って言ってるの
      と一緒じゃん!」

「うるさいたぬき」

ね「たぬきじゃない!
       てちこそカワウソじゃん!」

「はぁ?どこがだよ!」

理・由「どっともカワウソとたぬきだよ」

「「うるさい!」」

「もういい、ねる歌お!」

ね「そうだね!」


理「あらあら」

由「結局2人で歌うのね笑」

















桜「そろそろお開きにしようか」

「そうですね。
   今日はほんとにありがとうございました」

生「いいえ~、こちらこそありがと!
      すごい楽しかった!」

白「また来ようね」

織「はい!是非お願いします!」

西「理佐ちゃん帰ろ~」

齋「え、理佐と西野さんってそういう中な
      の!?」

理「違うから、帰る方面一緒なの」

西「ね~」

織「いいな~」

理「はいはい、
      じゃあ七瀬さん行きましょう」

西「うん!」




由「じゃあ私も失礼します」

白「あ、由依ちゃん一緒に帰ろ!」

由「え?」

白「私もそっち方面なんだ」

由「ほんとですか!」

白「うん!」



「飛鳥さん、嫌じゃなかったら送らせてくだ
   さい」

飛「平手ちゃん、よく見てるね笑」

「そんなことないですよ、ただ、たまに暗い
   顔してたので」

飛「友梨奈って呼んでもいいかな?」

「もちろんです!そっちのが嬉しいです!」

飛「じゃあ行こ~」

「はい!」