■さて、「ハイドロプレーニング現象」について3回に分けて説明
してきましたが、危険性と回避の仕方を理解してもらえたでしょう
か?

今回はハイドロプレーニング現象に並ぶ危険度を持つメジャーな現
象についてやっていきたいと思います。


その名を「スタンディングウェーブ現象」と言います。

主に高速道路を高速走行中に起こりやすい現象です。
ハイドロと同じで、高速道路は危険がいっぱいなのです。

どーゆー時に起こりやすいのか?
それは・・・タイヤの空気圧が不足気味の時に起こりやすいです。

自分の愛車のタイヤを良く見てください。
路面に接地してる部分はクルマの重みでへこんでますよね?

へこんでる・・・とゆーか、平らになっていませんか?
もちろんこれは正常なのですが、空気圧が低いとこのへこみが多く
なります。

そして、クルマが動くとこのへこみも当然動きます。
動くといっても横や上に動くわけではありませんよ。

常に路面と接触してるところがへこんでいるんですけど。
このへこみは丸いタイヤからしてみると、変形です。

空気圧の低い状態で高速道路を走るとこの変形が遠心力などの力で
路面と接触してるところだけでなく、そのすぐ後ろにも変形が残っ
てしまいます。

想像してみてください。
ピンと張った布の上を指でなぞると、指先の方にしわが寄りますよ
ね?

でもそのしわは指が通過するとすぐに消えますよね?

では次に、少したるませた布の上を同じように指でなぞります。
すると今度は指が通過した後でもしわが残りませんか?

この"しわ"がタイヤにも残っちゃうんです。
そしてこのしわが曲者なんです。

タイヤには遠心力が働いています。
このしわは遠心力によって次第に大きくなって行きます。

どんどん大きくなっていくと、輪ゴムを伸ばしていくとあるところ
までは伸びますが、それ以上伸ばそうとすると「ぷちん」って切れ
ちゃいますよね?

タイヤも同じです。
しわが大きくなってあるところを超えると・・・。

あるところと言うのは・・・限界値です。
これは、タイヤ一個一個で違います。

もちろんメーカーの品質管理によってほぼ一緒なのですが、その時
の気温、使用頻度、空気圧、その時のスピードなどの様々な状態に
よって違ってきます。

ぢゃー空気圧いくつで、速度が何キロでどのくらい使ったタイヤな
ら、どのくらいで発生するのか?

残念ながらわかりません。
ただ、わかっているのは空気圧不足で高速走行していると起こりや
すい。

と言うことです。

では、スタンディングウェーブ現象が起こるとどうなるのか?
どーしたら防げるのか?

それは・・・・

次回とゆーことで。

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■編集後記みたいな・・・

私が免許を取ったばかりの頃は、タイヤの空気圧はメーカー指定で
1.8キロくらいでした。

でも今の車は2.0キロ以上の指定が当たり前になってます。
そのころ2.0キロと言ったら高速道路を走るときには2.0キロにしま
しょう。

なんて、言われてた時代でした。

私が初めて買った車は中古のホンダシビック(ワンダーシビック)で
した。
1300ccだったかな?

その頃2000ccのセダン(マークⅡ)なんて高級車の部類に入ってたの
に、今では普通になってしまいました。

オートマよりマニュアルが、パワステより重ステが多かった時代。
ずいぶんと便利になってきました。

でも私たち人間は短時間で便利になることはできませんよね。

クルマはどんどん便利に、そしてパワーアップしてるのに、運転す
る私たちは今のクルマに付いていけているのでしょうか?

クルマをちゃんと操れていますか?
クルマに振り回されていませんか?

安全運転は自分でクルマを操ることから始まります。

今一度愛車のシートに座って、アクセル、ブレーキ、クラッチ、ハ
ンドルの位置を確かめてください。

その位置でとっさに危険回避操作できますか?
その位置でちゃんとクルマの周りが見えてますか?

毎日何人もの人の命が失われています。
戦争の無い国なのに・・・。


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