シャンプー、洗剤、歯磨きなどの日用品や化粧品に含まれる化学成分が皮膚を通して吸収される経皮毒性のことをご存知だろうか。


市販のシャンプーなどの成分はほとんどが化学合成成分で、天然成分配合というものでも天然成分よりも化学合成成分が圧倒的に多いのだが、この化学合成成分は皮膚を通して体内に吸収されることが指摘されている。


化学合成成分は安価な界面活性剤として使われているが、皮膚を介して血液に入り身体の隅々に送られた化学合成成分は、脂質を溶かす特性のために脂肪の多い臓器に溜まることになる。

そして、それが臓器を犯し、様々な病気や体調不良の原因となる。


そういう事実はない、もしくは危険性はないとする人がいるようだが、医学論文でも化学合成成分が体内に溜まることを指摘している。

胎児が母胎の羊水に含まれる化学合成成分によって危険に晒されている事は前に記事で紹介した。

http://ameblo.jp/tech2007/entry-10088772802.html




前回の記事で日用品に含まれる化学合成成分が、放射線による発ガンのリスクと似たようなところがあると書いた。

化学合成成分を使った日用品や化粧品を使用することは経皮毒性による病気のリスクを増やすことになる。

そして、安全基準をクリアしている・実験で安全性を確認していると危険性はないとしている。

しかし、有害な化学合成成分の経皮毒性による疾病や体調不良のリスクは少なからずあり、体内に蓄積されて病気となるリスクがあるのだ。

それは何ヵ月後か何年後か分からない。もしかすると、生きているうちには出ないかもしれない。もしかしたら、次の世代で出るかもしれない。


父親が糖尿病、自分がアトピー、子供が花粉症というような話を聞いたことはないだろうか。

糖尿病とアレルギーは関係あるらしい。父親を糖尿病で亡くし、子供の頃からアトピーに悩まされている会社の後輩から聞いた話だ。


現代は化学物質だらけの中で生活している。気を付けていないと、食物・日用品・化粧品・建材のほとんど全てに化学物質が使われているかもしれない。

安全基準は、一つの成分について安全性を確認する。影響が出る値の100分の1とか1000分の1であれば安全だろうとでもしているのだろうか。

現実には非常に多くの種類の化学物質を摂取しているのに、安全を確認するのは一つの種類についてのみである。

また、経皮吸収により臓器に蓄積される影響までは考慮されていないだろう。



人間には免疫のコップがあるという。

身体に悪いものを摂取しても免疫力によって症状は出ないが、その悪いものは免疫のコップに溜まるのだそうだ。

免疫のコップが一杯になり一滴でもこぼれたら病気の症状が現れる。


安全基準をクリアしているから安全ではない。

身の周りの日用品・化粧品などはちゃんと吟味しなければと思う。

薬でさえも石油系の原材料を使っているという。

薬で症状は抑えられても病気を根本から治すものではないということなのだろう。