前から気になっていた事がある。
地球温暖化防止を議論する時に温室効果ガス、その代表としてCO2排出量をメインにする事がそれである。
温室効果ガスが地表の平均温度上昇に関与することはもちろん否定しない。
CO2排出量を温暖化の指標にして簡素で解りやすくすることも理解できる。
しかし、カーボンニュートラル、カーボンオフセット、カーボンクレジット、温暖化に関してCO2に関連するカーボンなにがしという造語が沢山作られて急激な気候変動にどのように対処したらよいのかをあまり考えない事につながるきらいはないだろうか。
タスマニアの森林伐採の事がニュースで以前取り上げられていた。
原生林を伐採し、その代わりに成長の早い木を植えているとの事だが、既存の生態系を破壊しているという。
CO2排出量のみ考えたらマイナスではないだろう。
しかし、実際は生態系を破壊し、多くの動植物の生命を奪っている。
一面しか見ない環境対策は環境を破壊する。
肝に命じて本質を見抜かなければならないと思います。