政府主導の省エネの姿


環境省が打ち出している省エネ対策に、家庭での節約を奨める「うちエコ」がありますね。
「CO2削減のために一人ひとりができること」ということで、公募したアイデアでCO2削減を目指し、国民運動の展開に全力をあげているとのこと。


政府は「皆さん、シャワーを一日一分短くしましょう」とか「テレビなどの主電源を切って長時間使わないときはコンセントから抜きましょう」とか言って、あなたは姑か!とツッコミたくなります。


ところが、家庭のCO2排出量は全体の8分の1でしかありません。
産業や運輸部門のCO2排出量の方が圧倒的に多いのです。

そしてそういった部門には私たちの力はなかなか及びません。

政府としては、そういう産業や運輸部門に対する規制や省エネシステムの導入に全力をあげるべきではないでしょうか。



家庭での省エネ


ただ効果は小さくても家庭での省エネはやった方が良いですね。
その時に何が効果的かを考えて行動する事が大事だと思います。

がんばって省エネしてすごいね!っていうような事をしていませんか?
確かに努力と忍耐という事では称賛に値するかもしれません。
でも頑張る省エネは必ずしも合理的ではない。また、日本の家庭全部でできる事じゃないと省エネの効果が出ないと思うのです。

例えば、家庭からのCO2排出量の割合は、電力が3分の1以上で一位、ガソリンが4分の1以上で二位、これで6割以上です。灯油やガスが続いて水道はわずか3%程度です。


一人一人が頑張って省エネしてわずかな効果を出すよりも、誰でもできる大きな省エネができるしくみを導入した方が合理的ですよね。

日本人の悪い癖で、楽して儲かるのは悪い事という思い込みがあるのではないかと思います。

努力・忍耐で頑張るエコからの転換が必要だと思います。