メタボ(メタボリックシンドローム)ナイフとフォークビール


肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満)が原因です。


内臓脂肪型肥満によって様々な病気が引き起こされやすくなった状態を『メタボリックシンドローム』といいます。




メタボ検診病院


2008年4月からメタボ検診が始まります。

メタボ検診とは「特定健康診査・特定保健指導」のこと。

現在の健康診断に腹囲測定を加えたもので、男性でウエストが85cm以上、または85cm未満でもBMIが25以上の人は「メタボまたはその予備軍」ということになります。


メタボな社員がいる場合、会社は医師や保健師、管理栄養士などを通じて、生活習慣改善のための支援を行なうことが義務づけられます。対象者は40歳~74歳です。




厚生労働省の試算ビル


メタボ健診の対象者約5600万人のうち、その25%に当たる1400万人を保健指導で脱メタボ化させれば、平成25年度には約2兆円もの医療費を削減できる見込みと厚生労働省が試算しています。


ところが、東京都老人総合研究所によると、腹囲85cm前後、BMI23~25の人はむしろ死亡率が一番低いとの結果が報告されています。


メタボ検診によって健康な人まで病院送りにし、健診費や指導費などの医療費がかえって膨らむのではないかと指摘する専門家もいるそうです。



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病気を未然に防ぐ「予防医学」は歓迎なのですが、腹囲の測定というのは案外いい加減なものだそうです。


医学的にも指摘されていて、厚生労働省も解っているそうですが、メタボ基準は変えていないとのこと。

メタボと診断された方が血圧抑制剤やコレステロールを抑える薬を出され、不健康にメタボを見た目改善というケースも出てくるのではないでしょうか。


日本の医療は製薬メーカーが儲かるようになっているようなので。
この話はまた日を改めてしたいと思います。