私のブログのタイトルにしている「健康」と「環境」について、今の自分たちの利益を考えるために、未来の私たちの子孫の世代のことや他の国々のことを考えていないような論説を唱える方々がいらっしゃるように思います。


事実を正当に評価することは非常に大切なことで、そこに個人的な利害が絡むと良くないと思います。しかし、事実を科学的に完全に証明できていないからといって、真実か否かばかりを論議することは如何なものでしょうか。


日本人には「同質性依存」の心理がある、という方とお会いしました。

その方は著書の中でこう書いています。


 現実に温暖化の被害に遭っている人たちがいる。それだけでも動き出すべきではないか。「未来がどうなるか」の確証がなければ何もしないのでは、水俣病の加害の構図と同じではないか。この悪循環を好循環に変えてみよう。そのためには、たった一人でも、孤独な中でも確信を持つことのできる人が必要だ。同質性依存を乗り越えて動くことのできる人が生まれることが、この社会の方向性を決めるだろう。本書がその一助になることを願っている。


book

『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』
著者:田中優
芙蓉社新書
735円(税込み)


最新の情報に基づいていること、グローバルな視点が印象的でした。地球温暖化について少しでも関心のある方に読んでみていただきたい1冊です。