海洋汚染と温暖化は色々な関連性を持っていると思います。
海水中のCO2を吸収する珊瑚が死滅すれば、温室効果ガスであるCO2が増え温暖化が進みます。
気温が上昇すると珊瑚が死滅すると言われています。海水温が1~2℃上昇するだけで、珊瑚と共生する褐虫藻(かっちゅうそう)が珊瑚から抜け出して白化し、栄養分の摂取が途絶えて珊瑚は死滅するそうです。
これだけ見れば、温暖化が珊瑚を死滅させている図式しか見えてきませんが、温暖化による水温上昇が観測される前から珊瑚の大規模な死滅が見られていたことを忘れてはなりません。
沖縄では2002年の時点で90~95%の珊瑚が死滅しており、それには1998年の海水温上昇が影響したそうです。
しかし、その約10年前の1989年には既に85%の珊瑚が絶滅したと言われていました。その原因は海洋汚染だと考えられています。
東京湾の汚染の7割が生活排水によるもので、一人あたり1日250~300リットルと言われています。
洗剤・シャンプー・リンス・歯磨などの生活日用品には、有害な化学物質が含まれており、それが汚染の元凶と考えられています。
環境汚染と温暖化は、それぞれが悪化するとお互いにマイナス方向に影響を与える、まさに悪循環が成立しています。
この悪循環を断ち切ることも大事な温暖化対策ではないでしょうか。
自分の身体の中に有害物質をいれないために有害化学物質を一切使わない日用品に切り替えましたが、人の身体に悪いものは環境にも悪いという当たり前のことを考えると、この情報を知らないでいる方々にも知ってもらいたいと思います。
「情報を発信するのは力を持っている役所や大企業」です。力を持っている人たちに不利益にならない情報がほとんどです。私たち一般市民の立場から情報を発信する意義がそこにあると考えています。