原因と結果
HMV渋谷 閉店のニュースに寄せてという記事を目にしました。
とても興味深いことが書かれていたので紹介したと思います。
以下がそのブログ内の記事です。
HMV渋谷が今年の8/22をもって閉店する、というニュースは前々から関係者より聞いていたが、今日正式にそのリリースが出たので、思ったことを記しておきたい。
2002年までの約5年間、ぼくはHMVで働いていた。一番長かったのが渋谷店で、このお店にワールドミュージック売り場のスタッフとして入社したのが98年。そんなわけで、閉店のニュースを聞いたその時は、ショックというのか、とにかく二の句がつげない、そんな状態だったことを覚えている。
退社してからもう8年経ったけれども、今でも本社には当時の同僚や先輩がたくさんいるし、渋谷店にも少ないながら、当時からの旧友と呼べる人たちがいる。CDをひたすら触り続ける仕事の合間、ほんのわずかな休憩時間にもレコードの話ばかりしているようなそんな人に限って、CD不況が騒がれようがなんだろうが、今日もショップの店頭に立ち、好きでもない売れ線タイトルの対応に追われながらも、それ以外の地味なタイトルの啓蒙活動に尽力している。
HMV渋谷に限らず、多くの店舗が苦境に立たされている主原因はもちろん、お店の売り上げを支えるヒット作が極端に減ったこと。外資系のメガストアはもちろん、ほとんどのCDショップは、構造的にはいわゆる量販店といえる。その他のカタログ商品をどこまで充実させることができるかについても、結局、ごく一部の売れ筋アイテムの利益が鍵となるのだ。ゆえに、ヒット作が減ったことで、まず最初にニッチなアイテムの在庫が削られて、マニア層の店離れが起こり…という悪循環。
「ワールドミュージックみたいにそもそも限られた数のコミュニティが支えている音楽は、ヒット作の減少がもたらすCD不況の影響はあまり受けないのでは」という質問を業界の内外からよく訊かれるけれど、実情は決してそうではない。これまでお情けで1枚だけ在庫してくれたお店の数がとにかく減ってしまった。レコード会社にとっては、最初の1枚がなければ次の2枚目もないわけで、いまどき在庫がなかったと言って客注してくれるお客さんもいない(だってその場で携帯からポチったほうが数倍早い)。ロングテイルという現象は、これらリアル店舗においては死語と化してしまった。これまで単店で初回100枚注文のあったアイテムが30枚に減ってしまったことはレコード会社・アーティストにとってもちろん痛手だが、最低でも1枚仕入れてくれるお店が100店から30店に減ってしまったことのほうが、長い目でみればより致命的といえるのではないか。ニッチな音楽との出会いのチャンス、その芽とも言うべき現場が、ものすごいスピードで摘まれつつある。
では、リアル店舗はこの先いったいどうすればいいのか。ひとつの答えは、量販店をあきらめて、専門店に回帰することだ。単店で100人を超えるスタッフを擁し、一等地の利便性と、価格競争にこだわるのは止めにして、知識豊富なホンモノのスタッフがいて、買い物以外でもそこに行くと何がしかの出会いが得られるような、そんなお店を目指すのだ。一人ひとりの趣向を嗅ぎ分けて、その時々のオススメを教えてくれる、そういうサービスを求めている人は、自分のまわりにも結構多い。かつてのWAVE六本木店や渋谷クアトロ店のように、中古盤LPのコーナーを併設してもいい。そのための人材は、社内だけでもすでに確保できるのだから。とはいえ、この規模の会社が社員のためのものでなく、株主のものである以上、そんな転換を望むのは難しいのだろうが、マンハッタンにメガストアが一店残らず消えてもOther Musicが生き残っているように、専門店の意義というものはますます貴重なものになっていくのではないだろうか。渋谷という街の求心力、情報発信力の低下が語られて久しいけれど、個人商店が比較的健在な街、例えば首都圏なら谷根千地区や鎌倉といった地域がこの不況下でも人を集めていることを思えば、答えはそこにしかない気がしてならないのである。
お店も会社も無くなったとしても、人材は残る。だからこれまでこの業界を見捨てずにきた人たちには、お店に限らず、色んな場面で活躍し続けていただきたいと思う。レコード店が情報の発信基地となり、そこから色んなシーンが形成されていった時代。少なくともこの2~30年ほどは、レコード店はそんな現場のひとつであったに違いない。<現場感の喪失>ということが言われる音楽シーンにあって、次の現場作りを担う人材の多くは、何より多種多様なお客さんと接してきた、これらのお店にあるはずだと、おこがましくもそう思ってやまないのである。
ありがとう、HMV渋谷。またいつの日か!
お店のクローズが
どうしてそうなってしまったのかを素直に受け止め
それを惜しいと思う気持ちにやられました。
店頭に足を運ばずして済む楽でウザイ接客もないオンラインショッピングであったり
音楽プールサイトにてフリーDL、、、
どっちも自分にとって日々かかせないほぼ必要不可欠なツールである。
でもそんな今時あたりまえなツールも
クローズに影響していただろうし
そう追いやるとは思ってもみなかったです。
データでDJするようになり確かにCD店レコ屋に関しては店頭へ
足を運ばなくなった。
行ったとしても月に4~5回ほどでMIX CD見たりとかそんなんばっか。
昨日レコ屋行ったけどまずMIX見て時間あったらレコードとかそんな感じだったし、、、
昔は店の休憩時間中に
パックパック背負って(何か休憩中に買い物行くのがあまりよくない見たいオーラだされてたから)
よく藤原さんとこ行って→矢野さんとこ行ってオリジのクラシック見たり
ダラダラしまくってたな~しかもDECIBELは何も用事もないのに行ったりとかよくしたwww
さーKで缶コーヒー買って上がって扉開いてたらとりあえず入る。
閉まってたらまあ~様子見て自分的にOKなら開けるとかそんな感じだったな爆
まあ今でもふら~と行くこともあるけどレコード買うまでじゃないしな~今は苦笑
とまあオモロい情報が集まる場が世の中ではたくさん減っていきつまらん感じになってますね。
店がなくなるってことは外に出て足を運ぶ機会がなくなるとも考えれます。
何か切ないな~
あと知りあいがHMVで働いてて頑張っているだけにスゲー心配だ。
でもすべては原因と結果なんだよな~
とても興味深いことが書かれていたので紹介したと思います。
以下がそのブログ内の記事です。
HMV渋谷が今年の8/22をもって閉店する、というニュースは前々から関係者より聞いていたが、今日正式にそのリリースが出たので、思ったことを記しておきたい。
2002年までの約5年間、ぼくはHMVで働いていた。一番長かったのが渋谷店で、このお店にワールドミュージック売り場のスタッフとして入社したのが98年。そんなわけで、閉店のニュースを聞いたその時は、ショックというのか、とにかく二の句がつげない、そんな状態だったことを覚えている。
退社してからもう8年経ったけれども、今でも本社には当時の同僚や先輩がたくさんいるし、渋谷店にも少ないながら、当時からの旧友と呼べる人たちがいる。CDをひたすら触り続ける仕事の合間、ほんのわずかな休憩時間にもレコードの話ばかりしているようなそんな人に限って、CD不況が騒がれようがなんだろうが、今日もショップの店頭に立ち、好きでもない売れ線タイトルの対応に追われながらも、それ以外の地味なタイトルの啓蒙活動に尽力している。
HMV渋谷に限らず、多くの店舗が苦境に立たされている主原因はもちろん、お店の売り上げを支えるヒット作が極端に減ったこと。外資系のメガストアはもちろん、ほとんどのCDショップは、構造的にはいわゆる量販店といえる。その他のカタログ商品をどこまで充実させることができるかについても、結局、ごく一部の売れ筋アイテムの利益が鍵となるのだ。ゆえに、ヒット作が減ったことで、まず最初にニッチなアイテムの在庫が削られて、マニア層の店離れが起こり…という悪循環。
「ワールドミュージックみたいにそもそも限られた数のコミュニティが支えている音楽は、ヒット作の減少がもたらすCD不況の影響はあまり受けないのでは」という質問を業界の内外からよく訊かれるけれど、実情は決してそうではない。これまでお情けで1枚だけ在庫してくれたお店の数がとにかく減ってしまった。レコード会社にとっては、最初の1枚がなければ次の2枚目もないわけで、いまどき在庫がなかったと言って客注してくれるお客さんもいない(だってその場で携帯からポチったほうが数倍早い)。ロングテイルという現象は、これらリアル店舗においては死語と化してしまった。これまで単店で初回100枚注文のあったアイテムが30枚に減ってしまったことはレコード会社・アーティストにとってもちろん痛手だが、最低でも1枚仕入れてくれるお店が100店から30店に減ってしまったことのほうが、長い目でみればより致命的といえるのではないか。ニッチな音楽との出会いのチャンス、その芽とも言うべき現場が、ものすごいスピードで摘まれつつある。
では、リアル店舗はこの先いったいどうすればいいのか。ひとつの答えは、量販店をあきらめて、専門店に回帰することだ。単店で100人を超えるスタッフを擁し、一等地の利便性と、価格競争にこだわるのは止めにして、知識豊富なホンモノのスタッフがいて、買い物以外でもそこに行くと何がしかの出会いが得られるような、そんなお店を目指すのだ。一人ひとりの趣向を嗅ぎ分けて、その時々のオススメを教えてくれる、そういうサービスを求めている人は、自分のまわりにも結構多い。かつてのWAVE六本木店や渋谷クアトロ店のように、中古盤LPのコーナーを併設してもいい。そのための人材は、社内だけでもすでに確保できるのだから。とはいえ、この規模の会社が社員のためのものでなく、株主のものである以上、そんな転換を望むのは難しいのだろうが、マンハッタンにメガストアが一店残らず消えてもOther Musicが生き残っているように、専門店の意義というものはますます貴重なものになっていくのではないだろうか。渋谷という街の求心力、情報発信力の低下が語られて久しいけれど、個人商店が比較的健在な街、例えば首都圏なら谷根千地区や鎌倉といった地域がこの不況下でも人を集めていることを思えば、答えはそこにしかない気がしてならないのである。
お店も会社も無くなったとしても、人材は残る。だからこれまでこの業界を見捨てずにきた人たちには、お店に限らず、色んな場面で活躍し続けていただきたいと思う。レコード店が情報の発信基地となり、そこから色んなシーンが形成されていった時代。少なくともこの2~30年ほどは、レコード店はそんな現場のひとつであったに違いない。<現場感の喪失>ということが言われる音楽シーンにあって、次の現場作りを担う人材の多くは、何より多種多様なお客さんと接してきた、これらのお店にあるはずだと、おこがましくもそう思ってやまないのである。
ありがとう、HMV渋谷。またいつの日か!
お店のクローズが
どうしてそうなってしまったのかを素直に受け止め
それを惜しいと思う気持ちにやられました。
店頭に足を運ばずして済む楽でウザイ接客もないオンラインショッピングであったり
音楽プールサイトにてフリーDL、、、
どっちも自分にとって日々かかせないほぼ必要不可欠なツールである。
でもそんな今時あたりまえなツールも
クローズに影響していただろうし
そう追いやるとは思ってもみなかったです。
データでDJするようになり確かにCD店レコ屋に関しては店頭へ
足を運ばなくなった。
行ったとしても月に4~5回ほどでMIX CD見たりとかそんなんばっか。
昨日レコ屋行ったけどまずMIX見て時間あったらレコードとかそんな感じだったし、、、
昔は店の休憩時間中に
パックパック背負って(何か休憩中に買い物行くのがあまりよくない見たいオーラだされてたから)
よく藤原さんとこ行って→矢野さんとこ行ってオリジのクラシック見たり
ダラダラしまくってたな~しかもDECIBELは何も用事もないのに行ったりとかよくしたwww
さーKで缶コーヒー買って上がって扉開いてたらとりあえず入る。
閉まってたらまあ~様子見て自分的にOKなら開けるとかそんな感じだったな爆
まあ今でもふら~と行くこともあるけどレコード買うまでじゃないしな~今は苦笑
とまあオモロい情報が集まる場が世の中ではたくさん減っていきつまらん感じになってますね。
店がなくなるってことは外に出て足を運ぶ機会がなくなるとも考えれます。
何か切ないな~
あと知りあいがHMVで働いてて頑張っているだけにスゲー心配だ。
でもすべては原因と結果なんだよな~