クロマト分析における、オートサンプラー用のバイアル。
今年から当社で使用しているICのバイアルキャップが規格変更されました。
その影響か、オートサンプラーのニードルの先端が曲がるという事象が目立ち始めました。
何台かあるICのうち、一部ニードルの先端が樹脂製のものがあります。
その樹脂製の物に限り、先端に不具合が出るといった具合。
そこで、切れ込みの入ったバイアルキャップを使用することに。
ただ、同じ切れ込み入りのバイアルキャップといっても、
薄く切れ込みラインが入っているもの(外気と完全に遮断されている)と、
明らかに隙間がある切れ込みのタイプがあります。
後者の明らかに隙間の見られるタイプは、
ニードルが詰まったり曲がったりする心配はないですが、
長時間置いておくと、確実に濃度が高くなります。
24時間の放置で、ケースによっては2割以上の濃度上昇が見られることも・・・。
切れ込みが入っていないタイプの場合でも、
分析した後、次の日に再分析しようと、同じバイアルからそのまま分析すると、
濃度が高くなってしまいます。
こういう場合は、元のサンプルボトルから再分取して分析する必要があるでしょう。
やはり、ここ薄くラインが入っているタイプが良いのでしょうか。
ちなみに、ニードルの先端が金属製のものは、
現行のバイアルキャップでも問題は発生しておりません。