今日は、ゴルフ場農薬ネタ。



うん。技術士を目指すブログみたい。


現在、ゴルフ場使用農薬の暫定指導指針の改正について、

パブリックコメントの募集がされています。


平成2年5月に21農薬について指針値が設定されて以来、

平成13年12月までの間に、何度か追加改正が行われてきました。

現在45農薬が指針値として設定されています


で、現在更なるゴルフ場農薬の暫定基準の改正がなされようとしています。


まず、改正のに至ろうとしている理由は、

平成13年の最後の改正以降、新規農薬の登録、登録農薬の失効があった。

ゴルフ場で使用されている農薬が変化してきている。

ことがあげられます。


これらのことから、

新たに指針値として設定する農薬の追加。

指針値の変更

指針値の削除

を行います。


さらに、分析方法も案が設けられております

特徴的なのは、一斉分析を積極的に取り入れた点です、

表現としては、

新たに一斉分析方法を策定し、都道府県の負担軽減を図る。としています。

また、既存の指針値設定農薬についても、一斉分析を盛り込むこととなりそうです。


今までは、分析方法が設定されていました。

ただ、それに加えて以下の文も書かれています。

別の方法による場合は、必要な検出感度が得られるか十分確認を行うこととする

とあります

この文からすると、必ずしも指定されている、標準分析方法を採用する必要はないということですね。


追加農薬。

ここでは、全て書きませんが、新たに29農薬が指針値として追加されそうです。

ラインアップを見てみると、

ここ数年間で依頼のあったものが多数あります。

29農薬のうち22農薬は依頼されていたのではと思います。


一方で、イソフェンホス、メチルダイムロンが削除対象農薬となりました。

これは、一般的な農薬の有効期限である3年を根拠に、

平成22年4月1日から4年以上前に登録が失効している農薬がその対象としました


既存の指針農薬45種

新指針追加農薬29種

指針から削農薬2種

合計72種が指針値の対象となります。


この72種は、平成20年度にゴルフ場で使用された農薬のうち8割をカバーしているようです。

まさに、現状の使用状況に応じての改正ですね。


分析方法は、

固相抽出GCM法

固相抽出LCMSMS法

溶媒転溶LC/MS又はLCMSMS法

等が制定されています。


LCMSMSの稼働率がもっと上がると良いな~。