今日は、娘達の体操クラブ。

今月から14時スタート

一時間遅いのは、お昼若干のゆとりが出来ます。


次女がかなりの急成長中。

長女にかなり迫っています。物によっては既に逆転されているものの・・・・・。

長女がんばれ~。



先日まで液クロの分離部について軽く書いてましたが、

それに通じる、固相抽出についても、少々。


目的としては・・・・



濃縮効果

濃縮することにより、

その後に、使用する分析装置の持つ能力以上の感度まで測定が可能となります。

例えば、500mLの水試料を固相に通水、抽出し最終的に1mLに定溶すれば、

分析装置が持つ能力の1/500のレベルまで測定することが可能となります。


精製効果

これは、固相に通液する際、固相に保持されない成分。

そして、抽出する際、抽出溶媒で固相から脱離されない成分は、

最終検液から取り除かれることになります。


固相抽出後、クリーンアップ目的で他の固相を用いることもあります。


時間の短縮

これは、同じ濃縮前処理の液液抽出と比較してのこと。

固相抽出は液体抽出に比べ、人が係る時間が短くなります。

また、同時に複数検体処理できる器具があれば、より一層の時間短縮が可能です。

また、場所もとりません。


有機溶媒の使用量削減

これも、液液抽出との比較ですが、

ケースによっては、同じ目的成分の測定で、有機溶媒の使用量が1/10程度まで下げることが出来ます。

濃縮量が少なくなり、環境への配慮と言う観点からも優れていると言えるでしょう。

これは、濃縮時間の減少にもつながり、時間短縮の理由のひとつとも言えます。


適用範囲の広さ

液液抽出では、基本は疎水性の成分を対象としますが

固相抽出では、疎水性だけでなく親水性の成分も対象とすることが出来ます。

ただし、この場合は固相の選択が大きなポイントとなります。

LogPow等との兼ね合いも1つの参考とすると良いでしょう。


こんな感じでしょうか。


いずれにせよ、前処理はいかに目的成分を分離するかでしょうか。


例えば、

固相抽出の場合。

固相に水試料を通液する際・・・・水から固相への分離

固相から抽出溶媒を通液する際.・・・・固相から抽出溶媒への分離

と言ったところです。


ちなみに、ヘッドスペース法だと、

水から気相への分離となります。


思いつくまま淡々と書いていきましたが、

後で見直して足りないところは後日追加していきます。


いちど、前処理全般について書いていけるとよいかもしれませんね。

大気の捕集の種類から前処理、分析とか・・・

固体試料とか・・・・。


あと技術士試験問題だと、

固相抽出方法を選定(条件決定)する上でのポイントや手順。

固相抽出操作における問題点と対策


あと、固相抽出に特化せず、前処理方法の選択方法

後段の機器分析と絡めた問題

なども出るかもしれませんね。

でるかなぁ・・・・・


今日はこんなところで。