実家で、父親の机に
~日本茶全書~
渕之上康元、渕之上弘子著
という本が置いてありました。
チラッと見てみると、日本茶の歴史や、生育、栽培等など、
なかなか興味深い内容が書かれていました。
お茶の木は気象条件によってかなりの永久を受けるようです。
特に、寒さに弱く、冬の気象条件がお茶の栽培適否を左右します。
で、お茶の栽培に適した気象条件。
まず、要素としては、
気温、地温、降水量、日長、日射量、雪、風が挙げられます。
この本には、お茶の木の栽培の適地としての気象条件限界が示されています。
要は、この条件を満たせないと、お茶の木の生育、生理が阻害され、美味く育ちにくいということです。
では、どうのような気象条件が最低限必要なのでしょう?
以下、
~日本茶全書~
渕之上康元、渕之上弘子著
より抜粋です。
1.年平均気温:13℃以上
2.有効積算温度:2,000~2,100℃
*Σ(月平均気温ー10℃)×各月の日数) なんで、-10℃するんだろう?
3.作物期間:100日以上(少なくとも80日以上)
*日最低気温15℃以上の連続日数
4.植物期間:250日以上
*平均気温5℃以上の日数
5.再寒月の平均気温:太平洋側で2~3℃以上
6.百葉箱内低極温:-11~ー12℃
7.年低極温のリターンピリオド:-11℃は8~10年に一回以内
-12℃は10年以上に一回以内
8.年降水量:1,300mm~1,400mm
9.4~10月の生育期間の降水量:1000mm以上
10.12~3月の降水量:200mm以上
11.冬季の無降水持続期間:一ヶ月以内が好ましい
12.積雪深:日本海側1~1.5m以下
太平洋側で平年10~15cm以下
13.風速:12~3月は落葉防止のうえから秒速6m以以下が望ましい。
14.台風、ひょう、晩霜の常習地でないことが望ましい。
15.高温限界:15℃を超えないこと。
いろいろと、良く分からないキーワードが出てきます。・・・が、
これらの条件は、日本の北限付近や、これと類似した地域以外は、
お茶の生育には有利な条件といえます。
ふと思ったのですが、14番の台風の常習地無いこととありますが、
お茶生産量第二位の鹿児島。
結構、台風が発生すると、,かなりの確立で台風が通過します。
ただ、それさえ対策できれば、後は温暖でむしろお茶の生育に有利な条件の土地柄であると思います。
やはり、ポイントは冬ということでしょうか?
日本はお茶の木の生育に適した気象条件ですが、
どの地域でも霜対策は大変重要であるとのことです。
防霜ファンあちらこちらで見られます。
かなりの効果のようです。
また、実家に帰った時続き読んでみようと思います。