最近のブログでは、

ガスクロマトグラフの注入口について書いてきました。


マトリックス効果、注入口の汚れ対策に、

精製をあげましたが、

それについて、PCB分析を例として、少々。


PCBの精製には、

シリカゲル、フロリジル、硫酸処理、DMSO分配と様々あります。

これらの除去目的を簡単に示します。


シリカゲル

高極性物質、有機塩素系化合物、着色成分


フロリジル

高分子物質、極性物質


硫酸処理

不飽和炭化水素、多環芳香族、着色成分


DMSO分配

芳香族炭化水素、不飽和炭化水素


アルカリ分解

極性物質、脂質、たんぱく質


といったところです。

PCBに限らず、除去目的に沿って最適な精製方法を検討する必要があります。

ただし、測定対象物質まで、取り除かれては意味がないので、

回収率の確認も必要です。

サロゲートとの組み合わせがベストかもしれませんね。


簡単ですが・・・・朝はこの程度で。