朝起きて、シャッター開けました。
なんか、雨が降っていたみたいですね。
あと、風が強いです。
風が強い日は、雨の日並みに嫌いです。
髪型が乱れるから・・・・。
さて、引き続き注入口です。
前回は、注入口の汚染、セプタムカスが、
測定結果のばらつき、測定対象物質の吸着等の可能性について述べました。
一方で、マトリックス効果により、
ピーク形状がシャープになり、定量値の大きくなる可能性があります。
(逆に小さくなる場合もありますが・・・・)
原因としては、脂質などの不揮発成分が、
測定対象物質よりも先に、
注入口に吸着。
それにより、注入口に吸着する測定対象物質の量が減少します。
そういったことから、
カラムに入る測定対象物質の量が増加します。
また、熱分解も阻害されることから、
ピークが大きくなることもあります。
この吸着という効果を逆に利用するケースもあります。
先に、不揮発性の物質を注入して、
注入口の表面をコーティングするように覆います。
その後標準、試料等を測定します。
これによる効果は、
ピーク形状や感度の向上でしょうか。
あと、標準と試料の注入効率の差を少なくする意味合いもあるでしょう。
もちろん、測定対象物質によっては逆効果ということもありますので、
そこはよ~く注意しないといけません。
ちなみに、私はそれはしません。
さて、そのマトリックス効果の解決法ですが、いくつかあります。
1.検液の精製
クリーンアップをしっかりすることで、注入口に吸着する成分を減少させます。
効果はありますが、分析コスト、時間、測定対象物質の回収率の確保などの問題点があります。
2.安定同位体使用
本法が定量という観点から最も効果的な方法でしょう。
ただし、安定同位体は非常に高価なものが多いのが難点です。
また、全ての物質に安定同位体の標準が存在するわけではありません。
3.内部標準法
安定同位体に比べ、安価なものが多いので、有効かもしれません。
ただし、適切な物質を内標準として選定する必要があります。
4.標準添加法
マトリックス効果対策には、有効な方法です。
しかし、全ての試料について、行うのは非効率的です。
少し中途半端な気もしますが、
今日はこの辺で。
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