今日は、早く返ってこられました。
6時過ぎには家にいました。
早く帰れると、もう一回一日が始まる様で、
少しわくわくします。
とはいっても、普段もそれほど帰りは遅くないですが・・・。
さて、表題の塩化ビニルモノマー
昨年の11月30日、急に環境基準が改正され、
その際に、地下水環境基準に塩化ビニルモノマーが追加されました。
また、これまでシスー1,2-ジクロロエチレン単独で基準項目であったものが、
トランスとあわせて、1,2-ジクロロエチレンとして追加、
さらに、1,4-ジオキサンも追加されました。
それにしても、ほんっとぉに急でそのときは大変でした。
たくさん、仕事を頂いたことはありがたいですが。
まず、塩化ビニルモノマーの背景から・・・。
用途は、
ポリ塩化ビニルや塩化ビニリデンなどの合成樹脂の製造が主で、
ほとんどがこの目的と言ってもよいでしょう。
発生源はこれらの工場からもありますが、
1,2-ジクロロエチレンを原料とする有機塩素化合物製造事業所での熱分解による副生成物
また、嫌気性条件化で
微生物によるテトラクロロエチレン、トリクロロエチレン等の分解も主要な原因の1つとなリます。
一方で、好気性の条件化ではクロロエチレン系は難分解性であるので、
工場排水からは、微生物分解由来の塩化ビニルモノマーはほとんど無いといってよいでしょう。
さて、分析ですが、
この塩化ビニルモノマー、沸点が-13.37℃で常温でも気体と大変揮発性の高い物質で、
試料採取から分析にいたいるまで、試料からの揮散に注意が必要です。
試料も最低n2で採取するなど、バックアップも必要になります。
希釈操作や分析プロセスにおける、
揮散の影響をすこしでもカバーする為にサロゲートの添加も必要になります。
ただ、塩化ビニルモノマーのサロゲートは国内では製造していないので、
発注から手元に来るまで、結構時間がかかるかもしれません。
分析方法はパージアンドトラップーGC/MS法が採用されております。
その方法はそれで良いのですが、
汚染地域の井戸水など、とんでもないサンプルが当たり前のように、
大量にあります。
装置の管理は非常に大切だと思います。
なんとも、だらだらと書いてしまいましたが、これらにもっと肉付けをして、
塩ビモノマーの背景から、分析の課題と対策のような形で文を書いてみようと思います。
また、1つの物質狙い撃ちではなく、全体的な大きな視点で書いてい蹴ればよいなとは、思っています。
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