中日新聞は、本年10月に生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が、
名古屋市で開催されることから、
COP10を分かりやすく表現する為に、
「いきもの地球会議」という呼び名を使用して、
特集や記事を書いています。
先週末から、
中日新聞の特集で、
世界において、生物多様性の危機に陥っている例を紹介しています。
大半が中日新聞記載内容です。
生気消えた人口の緑・・・・インドネシアやマレーシアにおける、アブラヤシだけでなる広大な森。
このアブラヤシはパーム油を採るための木。
単一の木からなる森には、生物多様性も失われ、実際にはねずみや蛇くらいしかいないとのこと。
この、パーム油 日本は世界第8位の消費大国。
カップ麺、マーガリン、石鹸といった日常の家庭でされる製品や
最近ではバイオディーゼルとしての需要も高まっているようです。
自然林を伐採して、アブラヤシで作った人工林・・・・。
バイオディーゼル・・・・地球温暖化対策手法の一つであるが、
その燃料を作られるにあたり、その裏でどれほど自然を壊しているのか。こちらの議論も必要だと思います。
現地の人も、生きていく為に、生物多様性に関しては気にしていられないのでしょう。
消えるマングローブ・・・・熱帯、亜熱帯地域にある川や満潮時に海水が満ちてくるところに生えている植物です。(海の森と表現される。)
ここは、森と海の生態系を併せ持つ貴重な場所になります。そのマングローブが減少しています。
インドネシアのある地域の事情・・・・
海岸のマングローブから幅4キロ以上の森が失われ、水田が作られております。
これは、えびを養殖する為に作られた水田です。
この貴重な森を壊して育てられたエビ・・・・我々のおなかに入ります。
この、インドネシアでは、政府主導で進められたとのこと。
当初は、これが大成功し、その村には豪邸が立ち並びました。
しかし、自然の摂理やルールを壊した付けがすぐに回ってきます。
池の栄養がなくなり、病気が蔓延し、エビの死骸が水面を覆ったとのこと。
そして、天然のエビが寄り付かなくなった為、稚エビを購入し、病気予防に抗生物質も大量に投与されています。
水田に変わった海の森は、再生は難しいでしょう。
もう一度言いますが、これにより育てられたエビを私達は食べています。
これに加え、今までのエビ輸入国がそっぽを向いてしまったら、この村はどうなるのでしょう?
これからの世代の住民になんて説明するのでしょうか。
他にも、
生息地を奪われて、集落へ入り込まざるを得なくなった象
希少価値を求めて密猟にあう動物
角を採られるために殺されるサイ(取った側は一生暮らせるお金が入るらしい・・)
スマトラサイの子供はここ何年か見られていないようです。
等のテーマについても記載されています。
私達が便利、地球に優しい、安い等と思っているものに対して、
その裏にあるものに気付く必要はあるかもしれませんね。
私も、普段の生活の中で、ここまでは考えておりませんので、大きなことは言えません。
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